有名役者は氷の呼吸を使うらしい。【鬼滅の刃】壱

47話 綺麗な声 ページ49

冨岡｢.......っ、中途半端とはなんだ。



お前らなら、雰囲気で分かるだろう。

Aは、なにも人間とは変わらない。｣







まさか、

.......私を、どうするかで、ずっと言い争いを

しているのだろうか。


思わず冷や汗が出てくる。

この場の流れで、切られるかもしれない。

.......だが、身を守ろうにも、刀は蝶屋敷だ。









？？｢.......だがよぉ、冨岡

鬼、となれば切らないといけねぇ。｣








少し、落ち着いた、複雑な声が聞こえた。



聞いたことがある声だった。


が


.....顔を確かめるために
今、兄さんの背中から除く勇気はない。

怖すぎる、柱。


視線が、兄さんに集まっているのを感じる。

圧が凄い。









？？｢うむ！そうなるな！

女であっても、切らねばならない！｣





.....声が大きい







？？｢冨岡、なぜ執拗にその女を庇う。

まさか、私情で鬼を切らないのか。

それで庇っているのだとしたら俺は

お前を切るぞ。｣






.......ネチネチ。




様々な批判の声が飛ぶ中









冨岡｢.......私情が入ってるのは否めない。

だが、Aは人間を襲わない。


これが事実だ。


飢餓状態の時は、血を欲するが

肉は欲することはない。

...俺が保証する。｣









冨岡は、Aを守ろうと必死だった。




......正直、無防備なこの状況で
守ってくれることに安心感しかない。

Aは、思わず冨岡の羽織を掴む。




.......だが、冨岡がどれだけ説得しても









不死川｢お前の保証とか

なんっっにも心に響かねェよ！！


さっさとそこを退けェ！！｣







冨岡｢断る。｣







.......言い争いは止まらなかった。

冨岡の背中で前が見えないAは、
不安でいっぱいだ。

一刻、一刻と時間は過ぎていく。

だが、両者どっちも引かない。


そんな状況で







？？｢あのう、Aさん、と

一旦お話してみては.......？

それから決めても、遅くないと思いますけど.....｣









...................！！


助け舟が入った。

可愛らしい声だ。女の人だろうか。
なんて有難いことだろう。

怖い男の人がたくさんいる中で
声を出してくれたのだ。


1歩、冨岡の背中から出ようと思った。




.......その時。









？？？｢.......そうだね。



皆、Aの事を、もっと知るべきだ。｣









.......踏み出そうとした足を、

思わず、止めてしまう。







【！！！！！】







綺麗な、声。

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