35話 救出 ページ37
ただでさえ、
血塗れの女が男に抱えられている、
という異様な光景にも関わらず
その女は、皆が大好きな役者だったと.......
そんなの、俺が人攫いか殺し屋にしか見えない。
.......このままでは、柊家まで出てきそうな勢いだ。
どうするか.......
だが、説明するのも無理な話だ。
鬼という存在を、皆知らないのだから。
冨岡はムスッッとした顔で立ち尽くしている。
.......Aを早く布団に入れてやりたい。
その一心で.......
キン!
冨岡「.............?」
なにか、
お金のような音がした。
パシッ
次は叩くような音がする。
???「っ、もう!!こんな時なのに、
それに頼らないでよ!」
???「.......でも、表、だったよ。」
......すぐ左の小道から、声が聞こえた。
誰だ?女の声.......
???「はぁ.......
はい!!じゃあ行きますよ!」
???「.......うん。」
.......タタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ!!!!!
冨岡「!?」
途端に、物凄い勢いで人間が飛び出してきた。
思わず構える.......
が、両手がAでふさがっているため、
刀が抜けない。
咄嗟に冨岡はAを護るように、
背中で隠した。
が、その必要はなかったらしい。
???「大丈夫です、ご安心ください。
蝶屋敷の者です。」
かしこまった、キビキビとした
声が聞こえたと思えば、
そのまま両腕をガッチリ掴まれ、
勢いよく引っ張られた。
.......このまま逃げるつもりか。
人混みが遠ざかってゆく。
.......なかなか足が早い。
この2人、呼吸を使っている。
「!!!おい!その娘を置いていけ!」
「Aさん!!」
「やだ!!刻英様に早く知らせて!!」
「ばか!まだ来てねぇよ!どうすんだ!」
.......ときえ様?
偉いやつなのか、そいつは。
.......心の中で言ったつもりが、
声に出ていたらしい。
???「ご存知ないのですか?
.......柊 刻英(トキエ)。
柊の長です。
その方と同じで、明後日の劇に出演するらしく、
明日到着する見込みの人物です。
柊の子
に選ばれている、
数少ない人物のうちの1人でもあります。」
冨岡「............そうか。」
.............柊の子。
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ベルモット - 拝読させて頂きました。夢主の設定やイメージ画が結構好みでした。鬼達とどの様に戦うか?楽しみです。私ベルモットも夢小説を投稿している身なので参考にさせて頂いております。 (2019年11月25日 20時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
tim(プロフ) - 狂狐さん» ぁぁぁ.......泣きそう。ありがとうございます。物語の構成が、少しややこしいかな〜、と、心配だったので、その言葉が身に染みます.......笑。がんばります!! (2019年10月25日 5時) (レス) id: fb565d856b (このIDを非表示/違反報告)
狂狐(プロフ) - とても面白い!夢主の性格や物語の構成など好きしか言葉が出なくなる語彙力低下の症状が……(((更新頑張ってください!応援してます! (2019年10月24日 22時) (レス) id: 8ba41bb7e5 (このIDを非表示/違反報告)
tim(プロフ) - ぐみさん» わあぁ!!ありがとうございます!本当にとても嬉しいです!自分、占ツクで小説を書くのが初心者でして、経験が足りないのです。台本書き?というものがあるのですね!勉強になりました!わざわざありがとうございます!頑張ります!笑 (2019年10月22日 20時) (レス) id: fb565d856b (このIDを非表示/違反報告)
ぐみ(プロフ) - いつも読ませてもらってます…好きです‥(唐突)セリフや言葉の選び方がとてもじょうずですね!!ですが台本書きのせいで少し作品の雰囲気が薄くなってしまっている気がします…すいません上から目線で…これからも更新頑張ってください!!! (2019年10月21日 23時) (レス) id: 46a85766e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ewo | 作成日時:2019年10月13日 11時