34話 怒らせた ページ36
そんな冨岡の願いも虚しく、
Aは全く起きる様子がない。
.......参った。Aは役者を続けていたのか。
そういう娯楽の情報は、
全く耳に入ってこなかったし、
まずAは、鬼殺隊に正式に入った時点で、
役者はやめたものだと思っていた。
が、それは違ったらしい。
Aは、鬼殺も役者も頑張っていたのだ。
「あれは、Aチャンじゃねえか?
どうしたんだ?」
「でも、柊 Aさんは、
明後日に出番じゃなかったかしら?
私、きちんと券を買ったからわかるわ。」
「それより、あの男は誰だ?」
周りの人間の話す内容が、Aのことばかりだ。
どうやら、
なかなかの有名役者になっているA。
と、その時。
「.......まって、柊 Aさん、
怪我してない??」
.......。
.......1番気づいて欲しくないところに
気づかれてしまった。
厳密には、Aの怪我は治っているのだが.......。
冨岡の羽織では隠しきれなかった
血だらけのこの服では
大怪我をしているように見えるのも当たり前で
周りが1層うるさくなる。
「大丈夫か!?直ぐに医者を!」
「この男はなんなんだ!?
引き剥がした方がいいんじゃないか!?」
「Aさんが死ぬとか、ほんとうに
考えたくもないわ!!」
「どこで負ったんだこんな大怪我!!」
まずい、なにか言わなければ。
冨岡「.............おい、
.......
.......人違いじゃないか?」
...................
「「「「「「「.......はぁ!!!!!????」」」」」」」
.......なぜ、こんなことを言った、自分。
口下手にも程があるだろう。
案の定、周りは怒り始めた。
「おい!!その子がどのくらい皆に
元気をやってると思っているんだ!!」
「私が間違えるはずないじゃない!!」
「あの絵を見ろ!!」
..........指をさした方向を見てみると
冨岡(...................あの役者、知ってる。)
.......ほんの数分前の出来事が思い出される。
あれは、あの役者の絵は、
紛れもない、Aだったのだ。
青空のような瞳なんて、
早々存在するものじゃない。
しかも、イヤリングまで忠実に描いている。
.......のに、自分は気づかなかったらしい。
つくづくため息が出る。
.......どうしようか、この状況。
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ベルモット - 拝読させて頂きました。夢主の設定やイメージ画が結構好みでした。鬼達とどの様に戦うか?楽しみです。私ベルモットも夢小説を投稿している身なので参考にさせて頂いております。 (2019年11月25日 20時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
tim(プロフ) - 狂狐さん» ぁぁぁ.......泣きそう。ありがとうございます。物語の構成が、少しややこしいかな〜、と、心配だったので、その言葉が身に染みます.......笑。がんばります!! (2019年10月25日 5時) (レス) id: fb565d856b (このIDを非表示/違反報告)
狂狐(プロフ) - とても面白い!夢主の性格や物語の構成など好きしか言葉が出なくなる語彙力低下の症状が……(((更新頑張ってください!応援してます! (2019年10月24日 22時) (レス) id: 8ba41bb7e5 (このIDを非表示/違反報告)
tim(プロフ) - ぐみさん» わあぁ!!ありがとうございます!本当にとても嬉しいです!自分、占ツクで小説を書くのが初心者でして、経験が足りないのです。台本書き?というものがあるのですね!勉強になりました!わざわざありがとうございます!頑張ります!笑 (2019年10月22日 20時) (レス) id: fb565d856b (このIDを非表示/違反報告)
ぐみ(プロフ) - いつも読ませてもらってます…好きです‥(唐突)セリフや言葉の選び方がとてもじょうずですね!!ですが台本書きのせいで少し作品の雰囲気が薄くなってしまっている気がします…すいません上から目線で…これからも更新頑張ってください!!! (2019年10月21日 23時) (レス) id: 46a85766e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ewo | 作成日時:2019年10月13日 11時