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｢ちょ…ちょっと待ってください。少し話が進みすぎて｣
｢すいません。僕が一方的に話しすぎましたね｣
思わずそう言ったのは、ホクトの過去を知れば知るほどホクトの顔や今までのホクトとの時間が蘇ってきて、その度に何故か胸が締め付けられ、頭だけではなく全身が酷い倦怠感に襲わたからだった。
｢でもなんでそんな話を俺に…俺はただの客の1人ですよ｣
すると森本は左の頬を少し上げて笑った。ホクトがする笑い方とよく似ている。ホクトがその笑い方をする時は大抵ろくな事はない。だからその笑い方をする森本に自然と構えてしまう。
｢今から僕がする質問に、すべて偽りなく答えますと仰ってくださるなら、田中様の質問にお答えしますよ｣
ほらやっぱり…この試されている感じ。嫌な予感しかしない。でもここで引いたら何も進まない気がするから、大袈裟かもしれないけど、今の自分に向き合うためには絶好のチャンスはないのかもしれない。
｢いいですよ｣
俺がそう言うとさらに左頬が上がった笑顔を見せつけられ、少し決意が揺らいだ。じゃあ早速質問しますと言いながら、何を考えているかわからない表情と態度を見せる森本に怯む心を、今だけはと何度も奮い立たせた。
｢ホクトは…バックが嫌いでしょ？｣
言葉を失うとはことのこで、何も言葉は浮かばなかった。何度も抱いて気づいたホクトの唯一の弱点で、俺だけの優越感。それを森本は俺に突きつけた。あれは何度かホクトを抱かなければ決してわからない。
｢田中様、答えてください。ホクトが苦手な体位はバックなのかどうか知ってますよね？｣
｢…えぇ…本人は気づいていないでしょうけど｣
｢正解です。さすが｣
ホクト本人はそのことを意識すらしていないはず。だからその答えを知っている森本は…
｢森本さんは…ホクトを…｣
｢えぇお察しの通りですよ。
抱いたことがあります。
むしろ今のホクトがあんなにも上手に抱かれるようにしたのは僕です。
そしてバックを苦手にしたのも｣
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くれよん(プロフ) - 大好き程度で結婚すんじゃねぇぞ！！さん» すいません。コメントありがとうございます。遅くなりましたが、更新しましたのでぜひご覧ください。 (2022年12月25日 21時) (
レス) @page45 id: afe818a83d (このIDを非表示/違反報告)
大好き程度で結婚すんじゃねぇぞ！！ - 更新がんばってください！！わたしはこのお話が大好きです(°▽°) (2021年3月12日 22時) (レス) id: feb3810b9b (このIDを非表示/違反報告)
くれよん(プロフ) - ハローパラレルさん» そう言って頂けて嬉しいです！更新頑張ります！ (2021年3月2日 1時) (レス) id: efb92cae20 (このIDを非表示/違反報告)
ハローパラレル(プロフ) - くれよんさん» 更新ありがとうございます！面白いです！今、一番好きな作品です！ (2021年2月28日 14時) (レス) id: a702828ef9 (このIDを非表示/違反報告)
くれよん(プロフ) - ハローパラレルさん» コメントありがとうございます。遅くなってしまい申し訳ございませんでした。お話を更新しましたので、引き続き応援よろしくお願いします！ (2021年2月27日 22時) (レス) id: fe5efae8c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くれよん
| 作成日時：2020年12月28日 23時
