#12 ページ12
慎太郎は宣言通り
せまっくるしいベットで
有り得ないほど引っ付いてきて
それをうっとおしいなんて思いながらも
慎太郎の腕の中に大人しく収まっていた俺も大概だった。
結局ソファーはそのままで
休みをいいことに
もうすぐお昼になろうかという時間まで
俺らはベットの中にいた。
｢慎太郎…そろそろ起きない？｣
｢えぇー｣
｢だってお腹空いてきたんだもん｣
｢じゃあここから抜け出せたらね｣
そう言った慎太郎の両腕にわかりやすく力が入った。
｢痛い…潰れる｣
｢じゃあこのままだね｣
こんな腕力に勝てるはずがないと諦めていたのが半分と、そう言いながらも、この両腕の中が居心地いいと思ってしまっているのが半分で、俺はそもそも抜け出す気なんてなかったのかもしれない。
｢なぁ北斗｣
｢ん？｣
｢ヤんない？｣
｢は？｣
｢え？｣
部屋の明るさと対象的な言葉に
俺の反応は間違いではないはずなのに
俺がまるで間違っているかのように
慎太郎は平然と驚いている。
｢それ言うなら昨日寝る時じゃない？｣
｢だって疲れてたでしょ？それにベット入った瞬間、速攻寝られちゃ言うタイミングなんてなかったんですけど？｣
｢だからってこんな朝…っていうかもう昼だけど、そんな時間からさすがにさ｣
｢だって俺やっと北斗と一緒のベットで寝れて、こうやって抱きしめれてるの嬉しいんだもん。ね？｣
何でもできて
いつも何でもしてくれて
散々甘やかしてくれるのに
不意にこうやって甘えるような態度をみせるのは
反則だ。
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くれよん(プロフ) - 腐女子ちゃんさん» コメントありがとうございます！毎日更新目標に頑張っていこうと思います！本当にありがとうございます(^^) (2020年5月24日 17時) (
レス) id: 664958a767 (このIDを非表示/違反報告)
腐女子ちゃん - 面白いです！これから関係複雑になっていきそうですね…作者さんのペースでいいので更新頑張ってください！応援しています！ (2020年5月24日 8時) (レス) id: 7a4cdc3ef8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くれよん
| 作成日時：2020年5月24日 0時
