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悲恋というものは*我妻善逸 ページ1

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「Aちゃんは何時になったら俺のものになってくれるの?」


善逸が私の腕をパシッと取り、重心が傾いた私はそのまま抱き寄せられる形になる。
善逸の太陽みたいな落ち着く優しい匂いが鼻孔をくすぐり、薄い胸板からは確かな鼓動を感じる。
何時もの可愛いらしい善逸とは打って変わって真剣でいて尚、此方をじっと見つめている瞳はまるで獲物を見つけた獣のように鋭く光っている。


「残念ながら私は善逸のものにはなれないよ」
「…なんで?」
「今更、分かり切ってる事でしょう」


私には既にお付き合いをしている人がいる。それに結婚済だ。とは言っても、相手の親と自分の親が勝手に決めた政略結婚でしか無い関係なわけだけれど、しっかり生活は安定している。

然し其処に愛は存在しているのか、なんて聞かれたのなら私は迷わず首を振るだろう。だって、私も善逸が好きだ。


「…只の政略結婚だろ?」
「確かに只の政略結婚だけど私は幸せよ」


善逸の事は世界で1番大好きだ。愛している。けれど、私は既に結婚を決めてしまった人がいる。それは例え偽りであったとしても、それを世間は「愛」という。

「っ、」

だから、だからこそ。きっと何度も善逸を突き放すけど、許して欲しい。自分の選択に後悔をしたく無いから突き放すけれど許して欲しい。こんな我儘な女でごめんね。善逸。


「ッ、でも俺はAのこと諦めないから。」
「…無理よ。だって私は既に結」
「結婚が何だって言うんだ、絶対の絶対の絶対に俺は諦めない!」


善逸とは幼馴染だ。
昔からビビりで弱虫で泣き虫な善逸を私は放っておけなかったのかもしれない。それからはずっと一緒に居た。
だから、わかる。善逸は泣き虫で、ビビりでダメダメだったけれど、変なところで諦めは悪かった。


「一緒に、逃げよう。」

その言葉を聞いた時、私は迷わず手を取った。

────
鳥籠に囚われた可愛らしいお姫様は、金色の髪を靡かせる泣き虫な王子様に救われて幸せに暮らしましたとさ。


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嘘吐きの真実*富岡義勇→



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死輝(しき) - 冨岡義勇の冨を富になっています! (9月16日 13時) (レス) id: 99988b73d5 (このIDを非表示/違反報告)
羅刹(プロフ) - 美咲さん» 錆兎で両片思い把握致しました…!!!書かせていただきたきますね( ´ ▽ ` ) (8月22日 21時) (レス) id: 8e721ab01a (このIDを非表示/違反報告)
羅刹(プロフ) - 美桜さん» あ、ごめんなさい!!お名前が似ていたものでして…。 お館様の裏、頑張って書かせていただきます…!ご指摘共々有難う御座いました(*´`*) (8月22日 21時) (レス) id: 8e721ab01a (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - 羅刹さん» 私は美桜ですよ。美咲さんではありません。レス間違えています。 (8月22日 21時) (レス) id: 87339a530e (このIDを非表示/違反報告)
羅刹(プロフ) - 美咲さん» リクエスト有難う御座います!!書かせていただきたいのですが、お館様の性格がまだ曖昧だったりするのですがご了承くださいませ。(´ `*) (8月22日 19時) (レス) id: 8e721ab01a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Rakutenサブれ | 作成日時:2019年8月21日 23時

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