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「っ、、、!お前やっぱり怪我してるじゃないか!!何で嘘ついた?!」
俺の手にはユリの血がついていた。
『こんなの怪我のうちに入りません
よ〜。私大丈夫ですから!早く戻りましょう降谷さん!』
「痛がってたくせに何言ってんだ。それに零って呼べと言ってるだろう」
いつもはおろしている髪を縛っていた
ユリのゴムを取って止血する。
とった瞬間にシャンプーのいい香りが広がった。
いや何考えてるんだ俺しっかりしろ。
「戻ってから処置する。他はないだろうな?」
『ありません!』
「じゃあ行くぞ」
怪我してない方の手を引っ張って車に向かい、本庁へ戻る。
行きと変わらず車の中は賑やかだった。
本庁につき手当を始める。
『えええ!!?!降谷さんがしてくれるんですか?!!』
「そうだと言ってるだろう。早く手を出せ」
緑「安心しろユリ〜。ゼロはなんでもできるんだぜ?」
『そッそ、それはそうですけど!!申し訳ないです!!』
「今更申し訳ないもなにもないだろ。大人しく治療されてろ」
緑「いや〜ゼロったら大胆」
となぜかハートのつく勢いで言われた。正直気持ち悪いぞヒロ。
水で洗ってから消毒をかける。
『イッッッタァァぁぁぁぁぁ!!』
「うっ、るさいぞ!これくらい我慢しろ。怪我したの黙ってた罰だ」
『そんな〜〜!!ひどいですよ降谷さんんん』
「だから零って呼べって」
『そ、それは』
「ほら、呼んでみろ」
『ッ、、!……れ、』
「れ?」
『れっ、、!』
顔が真っ赤なユリ。
なぜか可愛いと思ってしまう。
『れ、れ、』
「ユリ」
『!!!、れ、い………さん』
「さんいらない」
『え?!流石にそれは!!』
「俺がいいって言ってるだろう?」
『っんん……』
はっ、なにだその声エ ロっ。
『……零』
「フッ。よくできました」
彼女の頭を撫でる。
首まで真っ赤だ。
緑「(ふ〜これはやばいなゼロ(笑))」
風「(あ、あの降谷さんが…)」
「そういえばユリ、午後は非番だったよな?帰って休め」
『え?!嫌です!!ふる…零と一緒に仕事します!!』
と、また駄々をこね始める犬。
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匿名 - 読んでてとても面白かったです!主人公も可愛くて続きが楽しみです!更新、頑張って下さい! (2019年3月10日 12時) (レス) id: 9d56b04fee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Saran | 作成日時:2019年3月4日 23時