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「……………悪かった。助けてくれてありがとな。姫宮は怪我してないか?」




言いながら頭を撫でる。




いつもなら頭を撫でれば嬉しそうにへにゃっと笑う姫宮。




だが今は不貞腐れたような顔をしている。




嘘だろ。もしかして




「怪我してるのか?!!」




緑「え?!ユリ怪我したの?!」




後ろで見ていたヒロもびっくりしている。




『してませんよ!!』




キレた。のか?




でも違うならどうして…




もしかして自分は悪くもないのに頭を強く掴まれたからか?




それは俺も悪かったと思っている。




だとしたら謝ろう。そう思ったとき




『約束するときは下の名前で呼んでくれたのに………何で姫宮に戻ってるんですか…』




俯いて小さな声でそういった姫宮




緑「ん?ユリなんていったんだ?」




ヒロには聞こえなかったらしい。




でも俺にははっきり聞こえた。




「……顔をあげろ。ユリらしくないぞ」




よんでやるとバッと顔を上げてキラキラした目で見上げてくるユリ。




………………ちょろいな。




『降谷さん!降谷さん!もう一回言ってください!!』




「ユリ」




もう1度よべばぴょんぴょん飛び跳ねるユリ。




完全に飼い主が帰ってきて尻尾振って喜んでいる子犬だ。




でも俺だけ下の名前で呼ぶのは不公平だ。だから




「零…」




『??降谷さんの名前ですよね?何で自分でよんでるんですか??かわいいですね!』




おい勝手に俺がそういう趣味だと思い込むな。




「違う。俺のことも零って呼べ」




『へ、、、、?』




と間抜けな声を出して固まったユリ




『だッだだだだめですよ!!降谷さん上司だし!!年上だし!!』




「その上司で先輩がいいと言ってるんだろう。呼べ、ほら」




顔を真っ赤にしてあたふたし出す彼女を見てもっとからかいたくなった。




首の後ろに手を回し引き寄せ、耳元で




「呼んだらご褒美に苺スムージー追加してやる」




『〜ッ!!そんなの元々の決まってますよ!!』




「いやいつ決まったんだよ」




思わず笑ってしまう。




ほんとに…こいつといると気が楽になる




「そろそろ戻るぞ」




さっきから固まって動かないユリの腕を掴む。




『いっ、、!!』




「?!どうした、、!」




手を離してそこを見る。




ジャケットが破れていた。




そしてユリの腕を掴んだ方の自分の手を見る。

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設定タグ:降谷零 , 安室透 , 名探偵コナン   
作品ジャンル:アニメ
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匿名 - 読んでてとても面白かったです!主人公も可愛くて続きが楽しみです!更新、頑張って下さい! (2019年3月10日 12時) (レス) id: 9d56b04fee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Saran | 作成日時:2019年3月4日 23時

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