学生 (ページ3)

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文化祭委員ページ3

「じゃあ、俺たちのクラスの出し物はお化け屋敷でいいですか～？！！」

はーい、賛成～とゆるく決まった文化祭の出し物

お化け屋敷の案を出したのはわたしだけど

多分みんなは案さえ出してない

ああ、それでいいんじゃん？

どうせ、何やったって面白くないし

それがわたしを含めみんなの意見だと思う

出し物が決まった所で次は役割分担

文化祭の委員になった宮田くんは凄く頑張っているけれど、みんなはそれに応えない

‥‥宮田くん、大変そうだなあ

そう思っていても何もしないわたしは
きっとこのクラスで一番たちが悪い

結局、その時間で決まらずにまた次回ということになった

学校も終わりみんな続々と帰っていく中

先生に用事があったわたしは教室に荷物を置いて職員室にむかった

「お前のクラス、全部が遅すぎ。お前がもっとシャキシャキしないからだろ？これ来週までな」

遠くから聞こえる学年主任の声

一緒にいたのは宮田くんだった

わたしは見なかったフリをした

なぜかモヤモヤした気持ちになったから

教室に戻ると宮田くんが一人で資料作りをしていた

「あれ、町田さん、まだ帰ってなかったんだ」

さっきまで怒られていたのに笑顔でわたしに話しかけてくる宮田くん

なんでこの人が文化祭委員になってしまったんだろう

「いや～、参っちゃうよね、俺みんなをまとめるの下手くそだからさ、全然上手くいかないんだ」

カチッカチッと資料をとめるホチキスの音が響く

「‥‥‥宮田くんは何も悪くないよ」

「え？」

「たまたまクジで文化祭委員に選ばれた、それだけでしょ？宮田くんは、ちゃんと頑張ってるよ‥‥‥‥‥頑張ってる。」

「あはは、町田さん優しいね」

君のことを見捨てたのに笑顔で話しかけてくれた

君のことを見捨てたのに優しいと言ってくれた

「‥‥‥手伝う」

「え？」

「だから、手伝う！！！ホッチキスかして！」

宮田くんに言われたからじゃないから

思っても行動にだせないわたしに腹が立ったから、手伝うだけなんだから

別に宮田くんのためになりたいとかそういうのじゃないから