+ ページ11
*yoohei side
「うっは、かわいい」
「ねえ、ちょっとさぁ。
最近の洋平、AさんAさんて言い過ぎじゃない？」
今度はヒロが文句をつけてくる。
「だめ？」
「だめって言うか、どうしたのって感じだけど」
だって、こないだ仕事でしばらくバイトを休んだ時、
寂しかったかもって言ってくれたんだよ？
しかもなんか、顔、赤くして照れくさそうにさ。
そんなことされたら、
こっちは期待しちゃうじゃん？
これってもしかして脈アリじゃない？
なんか付き合えそうな気がしない？
ぐいぐい押したら
そのまま押し倒せそうな感じじゃない？
そう思っただけでもう俺の毎日はご機嫌だし、
押したり引いたりの駆け引きなんて得意じゃないから
そしたら攻めていくしかないよね？って決めたんだ。
「お疲れさまでした」
「あれ？川上くん？」
同じ時間に仕事が終わったその日、
俺は会社の入り口を出たところで
Aさんを待っていた。
「一緒に帰ろうと思って」
「一緒にって、どこまで？」
「俺このあとバンド練習なんで
駅までになっちゃうかもしれないですけど。
Aさん家、どこですか？」
「ここから5駅くらいかな」
「うそ、マジで？練習場所と同じ駅かも。
じゃあ一緒に行きましょうよ」
そう言って同じ電車に乗り込んだ。
「あ、ドラムが遅れるって連絡来たわ。
ちょっと時間潰してもいいですか？」
「練習行かなくていいの？」
「全員揃ってからの方がいいし。
そこのゲーセンでも行きません？Aさん付き合って」
「え、なんで私まで！？」
「いいじゃないですか。ひとりじゃつまんないしー」
俺は駅を降りると少し先にあるゲームセンターへ
Aさんの手を引いて入っていった。
*
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 57人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
叢雲(プロフ) - 吉野さん» 楽しみにしていただいてありがとうございます。お疲れな彼女を甘やかしてあげる洋平さんでしたー。雰囲気が最高と言っていただけて嬉しいです。続きもお楽しみいただければと思います(^-^) (2022年2月24日 0時) (
レス) id: 7fa6a761c1 (このIDを非表示/違反報告)
吉野 - 更新楽しみに待っていましたε=ε=(ﾉ≧∇≦)ﾉ洋平さん と主人公さんの雰囲気がとっても最高です(≧∇≦)b続きが益々楽しみになりました( ´艸｀)身体に気をつけて毎日を楽しくお過ごし下さいませ(^_^)ゞ (2022年2月22日 22時) (レス) @page48 id: 39e224bf48 (このIDを非表示/違反報告)
叢雲(プロフ) - あゆさん» こちらこそお読みいただいてありがとうございます。ドキドキしていただけるかは分かりませんが、続きもお楽しみいただければ幸いです！ (2022年2月8日 0時) (レス) id: 7fa6a761c1 (このIDを非表示/違反報告)
叢雲(プロフ) - 瑠々花さん» ご覧いただいてありがとうございます。なんだか不穏な空気が流れてましたね。続きもお楽しみいただければと思います(^-^) (2022年2月8日 0時) (レス) id: 7fa6a761c1 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - こんばんは。更新ありがとうございます。転の展開ですね〜！若さとか勢いとか、どう転がっていくのか…。ドキドキしながら、楽しみに待たせていただきます。 (2022年2月8日 0時) (レス) id: b6bdc3d8d4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：叢雲
| 作成日時：2021年9月22日 23時
