47話なんて。 ページ3
轟side
放課後。
善は急げと言わんばかりに、早速ショッピングモールに来たはいいが...
「.....アイツ、何が好きなんだろ....」
そう小さく呟いた声は、平日といえど賑わう店内でかき消された。
いや、もちろん分かってはいる。
Aは絵が好きだ。料理も得意としている。
...でも、それはクラス全員の共通認識だ。
キッチン用品や画材は確かにAが喜びそうだが、
きっとクラスのやつもそれ関連の物を彼女に送るだろう。
.....他のヤツでも贈れる物じゃ、意味がない気がした。
俺だから、
Aに惚れ込んでいる俺だからこそ、彼女に渡せる物がいい。
そう思うのだが....
そんな風に思う相手など、今までA以外いなかった俺には、こんなとき何を選べばいいかなどわかるはずがなかった。
そんな事を考えながら店のショーウィンドウを見て回る。
よくわからないなりに、どれも女子が喜びそうな服や小物だとは思うのだが....
...なんというか、主張が激しくて、彼女が気後れしてしまうのではないかとも思った。
...Aって私服も雰囲気も清楚だからな...
先程、女子高生らしいグループが可愛いと盛り上がっていた時計をみても、ちっともピンとこなくて。
...なんか、こんなギラギラした小物なんて使わなそうだ。
これを渡してオドオドと困りながらも、気を使って礼を言う彼女を想像してしまい、顔をしかめた。
...やっぱり、他を探すか....
そう思いながらボーッと歩いて、
.....ふと、ある店の前で足を止めた。
これだけ広いショッピングモールのかなり端にあって、人が少ないその店は、
今まで見てきた女性が喜びそうな派手で華やかな店とは雰囲気が違ったからだ。
全体的に緑を基調とした店構えは落ち着いていて、どこか安心する。
どうやら、森をイメージした雑貨店らしい。
.....アイツの個性みたいだな。
柔らかくて優しい雰囲気のその店は、まるで彼女のようだと思うと自然と足が動いて
気づけば、カランッとベルの音がするアンティーク調の扉を開いていた。
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シア(プロフ) - 最新お願いします！ (4月14日 15時) (
レス) @page18 id: 38b8a932a2 (このIDを非表示/違反報告)
狐宮(プロフ) - とても良いところで終わってしまった。。。表現力が凄すぎて感情移入しちゃいました（語彙力）2年前の作品ですが更新待ってます！！神作すぎる、、😢😢 (3月17日 9時) (レス) id: a0c6b76223 (このIDを非表示/違反報告)
夜奈 - 顔には出ていないけれど心ではめっちゃ号泣している。早く轟の気持ちが届くといいですね！ (11月11日 18時) (レス) @page18 id: 83d35673c4 (このIDを非表示/違反報告)
可奈(プロフ) - ぜひ更新してください（ ; ; ）2人のハッピーエンドが見たいです（ ; ; ） (2023年3月23日 20時) (レス) @page18 id: 7a3ef938b8 (このIDを非表示/違反報告)
真白 - ももちゃんみたいな友達欲しいな(ぼっちだから羨ましい.....) (2023年1月30日 16時) (レス) @page18 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kuumi
| 作成日時：2018年8月19日 14時
