宣戦布告 ページ24
虫眼鏡side
り「もう梅雨入りしたよね、この天気」
朝8時半。今日撮影があるメンバーで、きちんと間に合ってるのは僕とりょうくんだけ。こんなのいつものことだけど。
空は、厚くどんよりした雲が一面を覆って、しとしとと雨が降り続いていた。
虫「昨日ニュースのお天気の人が梅雨入りしたって言ってたよ」
元々インドア派だし、別に外に出づらくなるのが嫌って訳じゃないけど、何となく気分もどんよりしてしまうこの季節。
り「ねぇ虫さん」
虫「ん？」
斜め向かいに座っていたりょうくんが身を乗り出して僕に言う。
り「俺、まみこにアタックしていい？」
虫「…え？」
り「これは、宣戦布告になる」
なんの前触れもなく突然に。
ただまっすぐ、僕をみつめてそう言った。
気づいていなかった。いや、気付かないふりをしていたんだ。
りょうくんだけじゃない。てつやも、としみつも。
まみこがひとつ、トラウマを乗り越えた今を、待っていたんだ。
虫「…なんで僕に聞くの？笑 僕彼女いるし。」
りょうくんのこの目を、笑って誤魔化して逃げることはできない。
り「わかってるくせに。良くないよ虫さん。
虫さんがなんで今の彼女と付き合ったのかは知らないけど、心の底ではずっとまみこが好きでしょ。」
虫「そんなことないよ。彼女のこと好きだし」
り「…俺は、この間告白した。勢いで言っちゃったって感じだけど。」
虫「待って？それは聞いてない」
り「ほら焦ったでしょ、今。そういうことじゃん」
そりゃ動揺するやん。
どこからこの想いは拗れてしまったんだろう。
「他人からの愛情を、受け入れられないんです。私。私のことを好きになる人を、信用できなくて。」
大学生の頃のまみこが、苦笑いしながら言った言葉を思い出す。
脆いくせに強がって、自分よりも他人に優しさを向けてしまう。そうしていつか壊れてしまいそうだったまみこを、
あの頃からずっと、好きだったのに。
この想いを今伝えたら拒否されるんだと思うと、とても言えなかった。
り「まあ、振られたけどね」
りょうくんの言葉に、安堵している自分に気がついて嫌になる。
虫「メンバー内で恋愛なんてさ…」
り「ダメって誰が決めたの？」
虫「それは、決めるのはてつやなんだろうけどさ
あのてつやがまみこに何もしてないってことは、メンバー内はダメって思ってるってことやん」
り「…違うよ。」
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mamico(プロフ) - 榛花_さん» いつも読んでいただいて、そしてリクエストいただいてありがとうございます！！なるほど、虫さんとの絡み！！具体的に書いていただいて助かります〜！早速書いてみますね！！！ (2020年5月6日 9時) (
レス) id: fd816e1ac7 (このIDを非表示/違反報告)
mamico(プロフ) - あんずまめさん» リクエストありがとうございます！深刻なお話、、、ご期待に添えるかわかりませんが、ちょっとだけその流れ考えてあるのでぜひ、お楽しみに...！ (2020年5月6日 9時) (レス) id: fd816e1ac7 (このIDを非表示/違反報告)
mamico(プロフ) - Mrs.ぱんぷきんさん» コメントありがとうございます〜〜！何も来なかったらどうしようかと思ってました泣 てつやくんとの絡みですね、了解しました！！ありがとうございます！お話書いてみますね！ (2020年5月6日 2時) (レス) id: fd816e1ac7 (このIDを非表示/違反報告)
榛花_(プロフ) - こんにちは！いつもひゃーとかきゃーとか一人で言いながら読ませていただいてます！リクエスト募集の更新を見て飛んできました。リクエストなのですが、虫さんとの絡みを下さい！休日虫さんとお洋服を買いに行ったり、髪とかメイクの変化に気づく虫さんとかみたいです (2020年5月6日 1時) (レス) id: c53519cc30 (このIDを非表示/違反報告)
あんずまめ(プロフ) - リクエストでちょっと深刻な話とかみたいです！ (2020年5月6日 1時) (レス) id: e2afd82088 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mamico | 作成日時：2020年4月15日 22時
