- Love life -

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健人くんが、玄関を開ける。

















健「どうぞ。入って。」












戸惑いつつも、足を踏み入れると、奥から男の子が出てきた。



















「健人くん遅いよ〜……って、あれ…？」


















その男の子は私を見て驚く。

















健「勝利、この子よろしく。説明いらないよね？」












勝「えっ…ちょっと健人くん！ここに女の子はっ…！」


















勝利、と呼ばれた男の子。

















私より年下かな。















整った顔立ちには、まだ少しあどけなさが残っている。
































健人くんはスタスタと歩いて行ってしまう。























勝「困ったなぁ…。」


















そもそも、ここはどこ？












やっぱり危ないところかも…














あ「あ、あの…、私帰ります…」










勝「帰るところなんて、あるの？」












あ「えっ？」












勝「ここの家はね、そーゆー子供が暮らす家なの。健人くんの親戚が親切で、貸してくれてる。
…まぁ、親戚って言ってもお金を払ってくれるだけ。

健人くんも僕らと同じようなものなんだ。」











あ「じゃあ、あなたも…？」




















勝利くんは困ったように笑い、私の手をとる。




















勝「…とにかく、おいで？」



















不安で仕方なかったが、行くあてもない私は勝利くんの手を握り、中に入った。

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