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四十五粒。 ページ6

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のんびりと日々を過ごしているうちに、
体が癒えていくのを感じて。



気持ちも安定しているし、
心に余裕が生まれてきた。




風磨も仕事が落ち着いてきて、
相変わらず頑張ってる。
かっこいい。






...そんなある日のことだった。









「ねえ、A?」



「んー?」








夜、タブルベッドでうとうとしていると
風磨が優しい声で私に言った。













「Aの体調が完全に良くなったらさ、


...子供が欲しい」






「.........!」













それは、一年前の私なら
全く考えていなかった提案で。








子供...母親。




私が母親になる...?














「......私に、そんな役目務まるのかな.....」




「...Aはさ、
お母さんのことどう思ってんの?」











私の母親の話をするのは、
いつかに過去を打ち明けあったあの日以来。












「...やっぱりまだ理解できない部分もあるけど
正直時効っていうか...怒りとか、
薄れてる部分もある」






「...会いに行かない?」




「え?」




「Aのお母さんに、会いに行かない?」













結婚する時風磨のご両親には
挨拶させて頂いたけれど、
私は家族と縁を切っていると話した。


風磨にももちろん、会わせていない。



それどころか私自身、母親の住むアパートには
家を出てから一度も帰っていない。











「.....考えて、みる」














...そろそろ向き合うときが
来ているのかも、しれない。




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ひなの_FmKn - このお話すごく大好きです...!応援してます! (2019年3月31日 16時) (レス) id: c768473685 (このIDを非表示/違反報告)
きなこ - お話読ませてもらいました!とってもいいお話で泣いてしまいました!続きも気になるので更新してほしいです! (2019年3月24日 14時) (レス) id: e1ff624753 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:YUi | 作成日時:2019年2月12日 14時

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