CHAMBER OF SECRETS【Harry Potter・男主】 (ページ16)

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act.14 ページ16

スネイプ「ここであの者の名を口に出すな、どうなっても知らんぞ」

『悪かった、もう言わない』

納得した表情を浮かべたスネイプは（名前）から離れ自室へと入っていく。その後を追い（名前）は声をかける。

『苛立ってるな…少し血を抜いてすっきりするってのはどうだ？』

そう聞いた（名前）は目を一瞬赤く光らせた。

スネイプ「そう言えば前に聞いてから呑んでいなかったが良く暴走しなかったものだな」

『セブルスとの契約が年を追う毎に強力になってる、だから最終的には血を呑まなくて良い期間が長くなるだろうな…それで？返事を貰っていないが？』

スネイプ「…………早く済ませろ」

スネイプはいつも首元まで詰まっている服のボタンを数個開けて（名前）を見る。（名前）はスネイプに近づき首元に顔を寄せて舌舐めずりをする。抵抗を見せないスネイプの首筋に鋭く伸びた歯を突き刺した。

スネイプ「っく…」

痛みで少し歪んだスネイプの表情はすぐに元に戻った。首元からは生温い感触と血を啜る音がする。数分そうした後に（名前）はスネイプの首元から顔をあげる。その目は赤く光り目と同じく髪は薄い赤に染まっていた。

スネイプ「呑みすぎだ馬鹿者」

『貧血起こしたなら悪い、いつもより長い間呑んでなかったから…』

スネイプ「仕方あるまい」

そう言って再び服のボタンを一番上までとめる。

『じゃあ俺は巡回に行ってくる』

スネイプ「早く行け」

スネイプの返事を聞いた（名前）はその場から消えた。