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龍斗くんは結構普通の高校生かもしれない。
1時間ほどすれば、疲れた…と呟いて下を向いてしまった。

『すごい集中力だったね。ちょっと休む？』

龍斗くんは、うんっと頷いてぐーっと伸びをした。

「先生って、大学どこなんですか？」

『私？私はね～二ツ橋大学だよ。』

二ツ橋…と龍斗くんは呟いた。

『知ってるかな？…私は法学部の1年生なんだけど。』

「知ってます。叔父さんが、そこの大学の同じ学部なので。ってことは、先生と俺は1歳差なんだ。意外と近い…。」

龍斗くんはびっくりして言ったみたいだけど、私は浪人してこの大学入ってるからね。(笑)

『んーん、私浪人してるから、２個上。それより私は龍斗くんの方が大人っぽく見えるな。』

「そうなんだ、だから先生大人っぽいんだ…。

よく言われます。」

龍斗くんはハニカミながらそう言った。
龍斗くんのはにかみ笑顔はやっぱり高校生を感じるかも。前言撤回。

『さて！続きやろうか。』

「はい。」

龍斗くんはうん、と頷いてまた勉強机に向かう。

その横顔を見つめて、また私は、綺麗だなぁって心の中でつぶやいた。