.舞台の上で。【sm→kr sh←Br Na×kn】 ページ9
満天の星空の下。
裏方の引き立てた舞台の上で。
.
……変わらず、無理したような顔で。
ずいとこちらに寄ってきて、少し前に俺がやったみたいに、スマイルが俺の頬に唇を当てる。
柔らかい感触がしたのはほんの一瞬で、前に移動したかと思えば、
自分からやった癖に照れたように頬を赤くして、花が開いたように笑った。
その笑顔が見れたのもほんの一瞬で、するりと俺の横を抜けて後ろへ走っていった。
街灯が照らせない、光の外へ行ってしまったせいで顔はもう見えない。
Br「2人がフラれた後で、しかもこんな告白しか僕らはできないけどさ」
sm「少しだけで良いから、考えておいてくれ」
追い打ちをかけるようなその言葉と共に、彼らは走り去っていってしまった。
kr,sh「……」
kr「…………なぁ、シャークん」
sh「…………なんだよ、きりやん」
kr「……アイツら何で俺らがフラれた事知ってんだと思う？」
sh「……元々全部ひっくるめてグルだったんじゃねぇの？」
そんな風に皮肉を喋る自分が、どう思っているのか。
自分でもわからなかった。
わかるのは。
さっき見たあの笑顔を、綺麗だと思った事くらいのものだ。
..
「んー、なんなんだろ」
ぼそり、と呟く。
「手口がどうも似てるのは、アイツらがお似合いだからか？」
半ば放心状態の2人を後ろから眺めながら。
「どうなんだろうな」
困ったような顔をして。
「…………全部終わったら、今度こそ謝らせてね。
＿＿＿きりやん」
Nakamuが照らされた光の影で小さく笑った。
..
kr,sh,Br,sm,kn「……」
Na「謝ってるからそんな目で見ないで！と言うかこればっかりは俺だけのせいじゃない！」
kr「いやまぁそれはわかるんだけど……」
sh「踊らされた立場としては……な？」
Na「だから全部知ってたのに黙ってたのは謝ってるじゃん！」
Br「これもう誰が元凶とかはわかんないけどさ」
sm「結果利用される立場だったのは……」
kn「…………と、いう訳だなかむ！」
Na「きんとき！？」
それぞれが不満気な顔で。
それぞれが困ったように、楽しそうに。
きりやんはスマイルの隣で。
シャークんはBroooockの隣で。
Nakamuときんときが隣り合わせで。
声を上げて笑っていた。
小さな舞台裏の、片隅に置ける後日談。
.
犯人は
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音猫 - .....凄すぎる...神作品すぎますね.....設定が神がかりすぎてて、文才ずば抜けてて、え..?貴方は神ですか？() (2022年6月17日 21時) (
レス) @page17 id: 2d3bbad919 (このIDを非表示/違反報告)
珠利(プロフ) - yuimaさん» コメントありがとうございます。私も好きなんですよねぇこういう感じの (2019年11月16日 8時) (レス) id: 31e70f28a3 (このIDを非表示/違反報告)
yuima(プロフ) - こーゆー意味深のお話好きなんすよねぇ (2019年11月16日 7時) (レス) id: 4ca92fa544 (このIDを非表示/違反報告)
珠利(プロフ) - 黒歴史を知っている人さん» コメントありがとうございます。そしてその数年後が末恐ろしいですね…… (2019年10月17日 6時) (レス) id: 31e70f28a3 (このIDを非表示/違反報告)
黒歴史を知っている人 - とても良かったです。ただ数年後にこれを自分で見たら目の前が真っ暗になりますよ…… (2019年10月17日 4時) (レス) id: 81037a3ae4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珠利 | 作成日時：2019年10月12日 17時
