.【〃】 ページ15
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頑張って手を伸ばす。
限界まで手を伸ばす。
青に触れてみたいから。
青に触れていたいから。
さて。
手を伸ばした先にあるのは、何だろうね。
本当に、何かあるのかな？
俺には、もうわかんない事ではあるけれど。
..
kn side
目を開ける。
目が開いた。
何処か、思考がぼんやりしている。
目に映るのは白い天井。
此処は、何処だろうか。
頭は冴えている。
でも、数瞬前の事が思い出せない。
あまり代わり映えがないから？
必要ないから？
どうだろう。
ぱち、ぱち、と何度か瞬きをする。
見える景色はどうにも変わらないらしい。
体を起こして、周囲をぐるり。
水色の空が見える窓。
白い、自分が寝ていたベッド。
自分に繋がれた点滴。
病院？…………な、気がする。
よくわからない、わかりたくない。
何があった？
…………あれ？
そう言えば。
Nakamuは何処だろう。
それさえわかれば、後はどうでもいい。
Nakamuが話すようなら聞くけれど。
俺の事情を持ち込む必要はない。
ナースコールに手を伸ばした。
その手でまだ揺れる頭を、額を押さえる。
片手で支えた体は不安定だが、仕方ない。
急ぎ足で駆け付けてきた看護師の人。
その切羽詰まったような話を聞き流す。
と、言うよりも聞こえない。
フィルターに、ふるいに引っ掛かって。
そのせいで断片でしかわからない。
それでも、整理できるだけの情報はある。
この状況を理解できるくらいは。
俺が交通事故に遭って入院して。
その原因がNakamuを庇ったこと……？
覚えてないけど過去の俺に拍手。
で、今までNakamuが見舞いに来てたと。
ふぅん。
それでそれで？
え、Nakamuから手紙預かってる？
それを先に言って欲しかったなぁ。
看護師の人から有り難く手紙を受けとる。
白い便箋。
某青い鳥と同じ形のシール。
シールの貼ってある場所と向き。
別の方へ、羽ばたいているようにも見える。
まさかとは、思うけど。
最悪の可能性を頭で振り払う。
慎重に鳥のシールを剥がした。
折られた手紙を看護師に見えないよう開く。
殴り書きのような、簡素な字。
消しゴムで消された跡の残る、短い文。
空白と改行が目立つ。
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テンションぶれぶれのように見えますがこれで正常です。
寧ろこれが正常です。
何と言うか……、仕様です。
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音猫 - .....凄すぎる...神作品すぎますね.....設定が神がかりすぎてて、文才ずば抜けてて、え..?貴方は神ですか？() (2022年6月17日 21時) (
レス) @page17 id: 2d3bbad919 (このIDを非表示/違反報告)
珠利(プロフ) - yuimaさん» コメントありがとうございます。私も好きなんですよねぇこういう感じの (2019年11月16日 8時) (レス) id: 31e70f28a3 (このIDを非表示/違反報告)
yuima(プロフ) - こーゆー意味深のお話好きなんすよねぇ (2019年11月16日 7時) (レス) id: 4ca92fa544 (このIDを非表示/違反報告)
珠利(プロフ) - 黒歴史を知っている人さん» コメントありがとうございます。そしてその数年後が末恐ろしいですね…… (2019年10月17日 6時) (レス) id: 31e70f28a3 (このIDを非表示/違反報告)
黒歴史を知っている人 - とても良かったです。ただ数年後にこれを自分で見たら目の前が真っ暗になりますよ…… (2019年10月17日 4時) (レス) id: 81037a3ae4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珠利 | 作成日時：2019年10月12日 17時
