松野家の六つ子に妹ができた話。

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夕食を食べ終わったあとは、後片付けの手伝いをした。その間に六つ子達は銭湯に行ってきていたらしい。

いつもの夕食前にすませるらしいのだけど、今日は寝落ちてしまっていたからこの時間になったらしい。

今度は一緒に行こう！
そう言ったのは十四松さんで、彼はにこにこと笑いながら約束！と、私の小指に自分のを絡めると指切りげんまんの歌を歌う。

十四松さんのペースはよくわからなくて、すごく不思議な人だと思う。
けど、その明るさはすごく眩しくて、ムードメーカーのような存在なのだろう。


歌を歌い終わって指切ったと手を離すと十四松さんは変わらずニコニコと笑っていた。ずっと開きっぱの口は乾いたりしないのかな。そんなことを考えながら、私も彼に笑みを返した。


＊＊＊


梅雨の終わり頃、じっとりと湿っぽい空気を感じながら部屋の窓を開けてみれば空は薄暗く曇っていた。

昨日貰ったばかりの制服を着て1階に降りていくと、まだ六つ子達は起きてきていない様子で、一人で食べるのはなんだからと２人の食卓にお邪魔させてもらって朝食をとった。

鞄にとりあえずノートと筆記用具をつめて、教科書はまだもらっていないため、大きめにと用意した通学カバンはすっかすかだった。


ローファーを履き、とんとんとつま先を軽く地面に叩きつけると新しい靴の少しなれない感覚が広がる。

軽い鞄を持ち玄関の扉を開けようと手をかけた時、後ろから松代さんの声に呼び止められて振り返る。

その手には可愛らしい包みを持っていた。


「はい、お弁当」


松代さんからお弁当を受け取りありがとうございますと返すと松代さんはにっこりと笑う。

鞄の中に弁当を入れ今度こそ家を出ようと扉を開ける。


「いってらっしゃい」


後ろから聞こえた声にもう１度視線を向けて、さっきと同じにこにこと笑顔を浮かべる松代さんをしばらく見つめてから、「いってきます」と返すと松代さんは満足気に「気をつけて」と言った。


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ままんとの絡みばかりになっている…

もっと六つ子と絡められるように頑張ります。
お気に入り追加してくださった方々、評価をくださった方々ありがとうございます。

これからもよろしくお願いします！

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