White Linaria .【黒】 (ページ47)

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翔太たちと別れて、校門に歩いて向かっていると。

目黒「Aー！」

後ろから走って追いかけてきた目黒。

『どうしたの？』

講義以外では話すことが減っていた目黒と、
久しぶりに2人で会話をしているように感じた。

目黒「今から帰る？」

『そうだけど…』

目黒「どこか寄って行かない？」

あの日にお出かけした以来の、目黒からのお誘い。

『どこ行くの？』

目黒「別にどこでもいいよ。お前と行けるなら」

『……急に変なこと言わないでよ』

目黒「本音を言っただけ」

やっぱり目黒と話すと調子が狂ってしまう。

目黒「テストも終わったし、お疲れ様ってことで」

確かに。テスト勉強のせいで疲労も溜まってるし
ストレス発散をしたい気もする。

『分かったよ。…なら、目黒の奢りってことで！』

目黒「は！？」

『それなら行ってあげてもいい』

私がそう言うと、少しだけ考える素振りを見せた。

目黒「…分かった」

『よし決まり！なら行こう！』