ゆるふわ彼氏さん。短編集

丸山隆平 ページ36

貴「隆平君、あのね私引っ越すするの」


丸「え？どこに？」


貴「アメリカに。１週間後。」


丸「、、、、なんでもっとはよ言うてくれへんかったん？」


貴「ごめん。悲しくなるから」


丸「ちょっと、考えさせて」



考える時間がほしくて、町に飛び出した。

そうや。今日はクリスマスか。

いつもの道を飾るイルミネーション。

あと一週間、何ができるんやろ。



女「寒いねー」


男「ほんと。手、にぎろっか」


女「ありがとう！あったかい」


イチョウ並木のそばでお互いのぬくもりを分け合う恋人たち。

それをみて目頭が熱くなる

零れたら溢れ出るから上を向くと白雪が。

お前の居場所なんてないんだぞって言ってるような気がした。

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