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僕には全てお見通し17 ページ21
口の中で熱々のお粥がとろけ、広がって行く。
「・・・凄い美味しいです！」
私は心の底からそう言うと、美味しさのあまりお粥を掻き込むようにして食べて、少しむせてしまった。
そんな私を見ていた乱歩さんは、満足そうに、可笑しそうに笑った。
「お気に召したかい？そんなに慌てて食べなくても、お粥は逃げないよA」
風邪を引いていても、衰えを見せない自分の食欲に、私は苦笑した。
それにしても、真逆乱歩さんが意外にも料理が上手だとは・・・。
これは私も負けていられないと、一人闘志を燃やす。
「・・・ねェ、A」
乱歩さんが私の隣に、よっこらせと腰掛ける。
「先刻、どんな夢見てたの？」
「えっ？」
私は乱歩さんの言葉に、手を止めた。
「教えてよ」
翠色の綺麗な瞳が、私の瞳を捉える。まるで、魔法にでもかけられたように、私は視線を外す事が出来なかった。
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midori(プロフ) - すごくいいです!!頑張ってください!! (2017年11月26日 16時) (
レス) id: 6061ae511d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：テツ | 作成日時：2017年11月18日 23時
