【銀魂】空から女の子が降ってきました。20

第七百六十九訓 ページ2

そうして顔を歪めていると、





不意に＿＿＿＿＿＿










＿＿＿＿＿＿「忍だけじゃ心許なかろう」










『！』






百地さんの足元から……即ち切断された橋の断面から、私のよく知る低い声が聞こえた。


見れば……案の定というか断面にぶら下がって、ずりっと百地さんが乗る忍者屋敷の敷地へ繋がる方の橋に這い上がる二対の影。






近藤「こいつは忍と侍の共同作戦のはず」



土方「なら侍(オレたち)にも手柄を分けてもらうぜ」






＿＿＿＿＿＿近藤さんと、トシだ。






新八「近藤さん！！土方さん！！」






恐らく百地さんが橋を切断する直前に私を押して岩壁側の橋へと突き飛ばしたのは、近藤さんとトシの二人だろう。


……でも、なんで。どうして。










『…………近藤さん！！？トシ！！？私だけ仲間外れですか！？真選組だけなんでそっち行ってるんですか！！』










酷くない！！！？


一声かけてくれても良かったじゃん！真選組がそっち行くなら私だってそっちに残りたいわ！！！






近藤「いーや仲間外れなんかじゃねーさ。それにどちらかと言うと真撰組内で仲間外れにされてんのは俺の方だろ。

…………Aちゃんよく団子屋とか行ったりするのに誘うのはトシと総悟だけじゃん俺誘ってくんないじゃん」



『それとこれとは話が別でしょーが！！それに近藤さんを誘わないのは街中に出た途端ストーカーに行くからですよ！』






今からでも飛び移ろうかな……


……………………あっ無理だ意外と遠いわ。跳んで渡れる位短くないわこの切断面。溝が幅広すぎる。






土方「変な勘違いしてんなA。俺達が気ィ遣ったの台無しにするつもりか？」



『っ？気を遣ったってなにが………』



土方「分かってんだよ、お前今回の将軍暗殺の騒動……敵方に会いてぇ奴でも居るんだろ。腹割って話さなきゃなんねェ相手がよ」



『！』









＿＿＿＿＿＿高杉の、事だ。









(っは、お見通しかよ……)






私の兄弟子……高杉晋助に、


私も先生の弟子だってアンタの妹弟子だって話して。
銀時君とけじめをつけさせてやって。


そして……あの時アイツの優しさなんかで渡されたこの羽織を、アイツの顔面に叩き返してやりたかった。






『っでもなんで……』



土方「理由なんて知らなくていい。つーわけでさっさと行け。万事屋、Aに一つでも傷を付けたら殺す」










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