１０２話 ページ5
渡された資料を移動時間を利用して読み込む。
この時代の詳しい話、現状。
ご丁寧に付けられた死亡者リストなんてものには、中学校の同級生や先輩後輩、先生の名前も並んでいて息を飲んだ。
切り替えて、長々と文字が繋がる方に集中力を向けた。
たくさんの情報のなか、ミルフィオーレ日本支部はメローネ基地という名で存在しているという文章を見つけた。
そこにツナくんたちが乗り込むのは今日から五日後。
日本支部。
クローン研究が行われているのはイタリアと日本。
つまりはそのメローネ基地に私のクローンがいるわけだ。
人間なのに、人間として生活するには様々なものが足りていないその子を助けて何になるのか分からないけれど……私にできることは他に思い当たらなかった。
【入江正一はボンゴレリングを狙っているため、ボンゴレ１０代目ボス沢田綱吉は争いの火種になるくらいならばとこれを破壊。】
不明点ばかりの現状を理解するために読んでいたのに、その文章で新たに疑問が生まれた。
それならボンゴレリングを所持する守護者のみが飛ばされるのではないか。
京子ちゃんやハルちゃんまでこちらにいるのはどうしてだろう。
私のクローン計画と関わっているかは別として、何か別の目論見があるとしか思えない。
私は計画について相談するべきなのだろうか。
未来の私は相談できずにいて勝手に行動して勝手に大怪我負ったらしい。
そうなるくらいなら相談した方がいいのだろう。
しかし過去に戻るためにも研究を止めさせるためにも必要なことは入江正一という人を倒すこと。
これが共通している限り話さなくていいのも事実。
何より、話してもを困らせるだけだ。
京子ちゃんたちが巻き込まれて、なんとしてでも過去に帰らなければならないという思いを強く……というより、責任を感じていそうだ。
そんな時に私の話をしても面倒事が増えたと思うだけ。
そう考えたら話さない以外の選択肢はおのずと消えた。
そもそも、私は何が目的でイタリア基地に乗り込んだのか。
殺させないためなら研究が止まる時点でクローンは生きていけないので本末転倒。
クローンの救出が目的だったのか、研究を停止させることが目的だったのか。
１０年後だとかクローンだとか、理解し難い、したくない話。
それに対する粗末な脳みそで捻り出した憶測。
少し、疲れた。
スクアーロさんがゆっくり寝れると言ってたのはこの時間のことだったのか。
私は重い瞼を閉じた。
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小学7年生(プロフ) - モナ子さん» ありがとうございます！楽しんでいただけたようで何よりです(^-^) 頑張ります、ありがとうございます！！ (2020年9月24日 19時) (
レス) id: f875b378db (このIDを非表示/違反報告)
モナ子 - 面白すぎて一気に読んじゃいました！番外編最高すぎます…( ・∇・) こういうのって大体キャラ崩壊してるのに作者様のキャラはキャラのままで尊敬します！これからも頑張ってください！ (2020年9月23日 21時) (レス) id: 2a3f107de3 (このIDを非表示/違反報告)
小学7年生(プロフ) - めろさん» めろ様、コメントありがとうございます。大変お待たせしましたがこの度連載再開させていただきます。もしよろしければ暇つぶし程度にお使いください。作者の体調まで気にしてくださり感謝致します。めろ様も十分お気をつけくださいませ。 (2020年8月22日 20時) (レス) id: f875b378db (このIDを非表示/違反報告)
めろ - 久しぶりにずっと楽しんで読めれる作品に出会ったので更新停止とても悲しいです（ ; _ ; ）書き直しの更新楽しみにまってます、世界情勢も大変な状況なのでお体にお気をつけてくださいね。 (2020年8月10日 14時) (レス) id: afb9e59317 (このIDを非表示/違反報告)
小学7年生(プロフ) - トツキさん» トツキ様、コメントありがとうございます。そんなことを言っていただけてとても光栄です。できるだけ早めに更新出来るよう書き直しを進めさせていただきますので、お待ちいただけると嬉しいです。 (2020年5月26日 14時) (レス) id: f875b378db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小学7年生 | 作成日時：2020年5月2日 20時
