【実lｼ兄l者】ちっちゃい平l和l組拾いました。【平i和i組i】

色々やらなきゃ　[1-4.] ページ10

『はーい、晩ご飯だよーっ、』


取り合えず食器は明日買いに行くので、なるべく小さめのお皿にオムライスを乗せた。


そのまま普通にケチャップをかけてやろうと思ったのだが、レトくんが


「あのなあのな！！レトルト、って書いてぇな。」

『？レトルトって？』


うん！と嬉しそうに頷いたのでその通りに書くと目を輝かせて喜んでくれた。
それをまたぴーちゃん達が羨ましそうに見つめてくる。


『……うぐ、…はい、ぴーちゃん…』

「あ！わぁい！Aちゃんありがとう！」


ふにゃりと今までは見れなかった可愛いぴーちゃんの笑顔。
やっぱりこの子も(・´ワ・`)こんな顔じゃなくて笑顔の方が似合ってるよ！


取り合えず残りの二人も書くとめちゃくちゃ喜んでくれた。



「ぁ、ごめ、Aちゃん」

『？どうしたの、はすくん』


「椅子も大きいから、登れないよ……。」


両手をぐい、と私の方につき出す仕草をするはすくんにまた私の心は締め付けられる。
あぁ、可愛い。もう充分可愛い。


そっと持ち上げて、机の上に乗せると笑顔でありがとう、と言ってくれる。
うんうん、はすくんはこういう所がしっかりとしてるよね。


「……うぅ…A！俺も！！」


ぐいぐい、とズボンの裾を引っ張って手を伸ばす。
若干猫が威嚇しているような感じだったけれど、構わず嬉しかった。


きらきらと期待の眼差しの残り二人も持ち上げて、机の上に運ぶ。

綺麗に私の椅子を囲むように円になって私が手を合わせるのをジーッ、と見つめる。


『いただきます、』

「いただきます！」



出来立ての熱いオムライスをはふはふ言いながら皆で食べる。
今回は卵を多めにしてご飯の量の様子を見てみたのだが、


「A！おーかーわーりーっ！」

『あ、キヨくんは心配ないみたいだね』

「その顔やめろや。」


大食いなキヨくんには心配無かったみたいだ。よかった、ヨカッター。
ぴーちゃんをと同じ顔をして私のオムライスを少し分けると、これまた嬉しそうに口に頬張る。


なんだか微笑ましくて。
こんな光景が毎日続くんだと考えたらふいに嬉しくなってしまった。

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