【実lｼ兄l者】ちっちゃい平l和l組拾いました。【平i和i組i】

またまた増えた。[1-1.] ページ23

「んじゃ！俺もう帰るね、ご馳走様でしたー！！」

「はぁっ！？ちょっ、おいフジ二人にするな……ッ！！！？」

『フジも同罪者で……ッ！？』

キヨくんと私でフジを止めようとしたけれど、もうバタンと扉は閉まった。…都合の良いヤツめ。きっと明日会社に行ったらごめんね、と言って私にたけの○の里を渡すんだろう。いや、そっち派だけど流石に機嫌取りって分かるからね！？

もう、こうなったらフジは帰って来ないし、諦めて二人の方に向く。
すると、すぐさま口笛を吹き出す上に目を反らす…もうバレバレでしょうが。

『………これでレトくんの服作ろうとしてたのに…』

「えっ！！ほんまに！？ほんまに！！？……ちょっとキヨくんどうしてくれんの！？」

「『元はと言えばアンタだろうが！！』」

「ｱｯ、ﾊｲ……」

自分の服と分かった途端キヨくんの方を向くレトくんに、キヨくんと二人して怒る。
そっから3分位は二人でレトくんを怒っていたが、ちゃんと私は覚えていますよ、キヨくんも一緒だったって事。

『さーて次はキヨくんだね…もうレトくん遊んで良いよ』

「え"っ、」

「ひゃほーい！！キヨくんもたっぷり怒られてきぃ！」

レトさぁあああああん！！なんて叫ぶキヨくんを無視して此方にもお説教。まぁ、1分でやめてレトくんに何で！？って言われたけど。

＊＊＊

『？はすくん？なんかソワソワしてるね、楽しい事でもあるの？』

「あっ、いや…！なんでも！！」

床につかない足をパタパタさせているはすくんに尋ねればぶんぶんと首を振って否定する。
けど、普段は大人しく座ってるだけだし、此処までにこにこと嬉しそうなのも珍しい。

私には言えないだけで、良いことがあったんだろうとほっこりしていると。

ガチャンッ、と玄関の扉の開く音。
あ、フジ出ていって鍵閉めて無かった。

サッと血の気が引いた私とは反対に、パァアアッと笑顔になったはすくんは玄関へと駆けていく。

『あっ…！！ちょっ、はすくん！！？』

いきなり立ち上がって玄関へとはすくんを追いかける私に、他の三人はポカンとするばかりだった。

慌てて玄関に、着くとはすくんと…

＿もう一人、同じサイズの人が居る。

「蘭たん！」

「おっ、つわはすー。やっぱり此処に居た」

嬉しそうに駆け寄るはすくんと笑う蘭たんって人。
その人は私を見上げるとこう言った。


「蘭たんさんはまぁ此処に１週間泊まるから。…まぁよろしくなされよ！」

『いや、よろしくできないよ！？』

・

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