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第五十一話 ページ2

え、そうなの?

さっきらだおに送った文章本当にするんだ…
なんて思う間もなく、車に乗せられる

「えっあの、Aさん、恋バナするんですか…!?」

『あ、らしいです?』

「え゙っす、好きな人とかいるんですか……?」

「それは男共が知ることじゃないのー、じゃーねー」

語尾に音符がつきそうなぐらい楽しそうなその声が、とても無邪気に思えた

そのまま車を発進させると、鼻歌を歌いながらViolet Fizzに着いた

「お酒飲みながらはなそっ」

『わかりましたけど…あの、恋バナなんて』

「そんなんいーの、お邪魔します」

夕コさんはスタスタとお店に入って、私を先に席に座らせるとワインをボトルごと持ってきた

お酒はあまり強くないんだけど、まぁ少しぐらいならいいか…
そう思って、注いでもらったワインを口に含む

「んで、らだおサンの事どう思ってんの?」

『んぶっ…!げほっ……ごほっ……』

「ん、大丈夫?」

『きゅ、急になんてこと聞くんですか…』

「最近明らかにそれで悩んでそうだったじゃん、話すだけでもスッキリするんじゃない?」

ワインを一気に飲み干して、夕コさんは笑った

バレてたんだなぁ…結構隠してるつもりだったけど本当にこの人は人のことをよく見てる

きっとこれからも隠せない

ならいっその事話してしまおう
全部どうにでもなれ、とグラスのワインを一気に飲み干した

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作者名:碧い唄 | 作成日時:2024年11月14日 2時

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