君の彼氏になりたい (ページ41)

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もう終わらせなきゃページ41

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渡「もう今日は家から出ちゃダメだよ。明日からも俺が空いてる時ならお店まで送ってあげるけど、誰も呼べない時はしばらくタクシーで行くこと！いい？分かった？」

『わかった！ほんとにありがとう！』

部屋まで送ってくれた翔太。

渡「じゃ、帰るね」

『まって！！少しだけ上がっていかない？』

一人でいるのが怖くて、翔太を呼び止めた。

渡「...わかった」

翔太もそれに気づいてくれたのか一緒に部屋に入る。あたしはまた翔太の優しさを利用してる。

寒いからホットココアを出して、2人でダイニングテーブルに向かい合う。

渡「さっきの奴、心当たりあるの？」

『多分涼介のストーカーじゃないかな...』

渡「なんて言われたの？」

『あんたが居るから涼介君は振り向いてくれないんだ、消えてくれ、死んでくれ、って』

渡「まじかよ...逆恨みもいいとこだな」

神妙な面持ちでマグカップを握る翔太が続けて口を開く。

渡「結局山田と普通に戻ったの？」

『ううん、戻ってないよ』

渡「そうなの！？てっきり元通りかと...」

『会ってすらないよ』

渡「それなら、もう関わらない方がいい」

『......』

渡「俺さ、Aと山田が元通りになってAが幸せなら諦めるしかないと思ってた。でも、こんな事になるくらいならもう山田の元へは行かせられない」

真剣な顔であたしを見つめる翔太。
この人はいつだってあたしの事を1番に考えてくれる。

この前の事の経緯を全て話した。合鍵を置いて涼介が出ていったことも、それから涼介と連絡を取ってないこと、気まずくて翔太にも連絡出来なかったこと。

渡「そうだったんだ...俺は、振られたなら自分から連絡しても迷惑だろうなと思って我慢してたんだよ」

『勝手に出て行っちゃってごめん...』

渡「いいよ！終わったことだし、謎は解けたし」

そんな話をしてたらもう夜中の2時で、明日が早い翔太は帰ることになった。

渡「知らない人からのインターホンは出ちゃダメだよ？気をつけろよ！？」

『わかってるよ、ありがとう』

そういってエレベーターに向かう翔太をお見送りして部屋に戻る。

『涼介とは...もう終わらせなきゃダメか』

いつまで経ってもグズグズ離れられないでいるあたしに神様がくれたきっかけなのかもしれない(それにしてはやり過ぎな気もするけど)

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