君の彼氏になりたい (ページ40)

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お願いだから消えてよ！！ページ40

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30分ほど他愛もない話をして

舘「今日は本当にいきなりごめんね、また翔太にちゃんと紹介して貰えること楽しみにしてるよ」

と言いながら宮舘さんは帰って行った。

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仕事を終えた帰り道。

足音がずっと着いてきてる気がする。

怖くて後ろを振り返る勇気もなくて、早歩きをしてみたら後ろの足音も早くなる。

(え、これってストーカーだよね...？)

どうしよう、もう家着いちゃう

(よし、一気に行こう)

と思ってカバンから鍵を取り出して、走ろうとしたら

『キャッ、』

後ろからカバンを掴まれて見事に後ろ向きに転けた。

『だれ！？』

見上げると髪の長い女の人があたしの事を見下ろしていた。

「あんたが居るから、涼介君が振り向いてくれないのよ！お願いだから消えてよ！！」

『え、まって、』

街頭に照らされた女の手元には銀色に光るナイフが見えた。

「あんたが死ねば涼介君はあたしの物なのよ！！！」

『いやっ、やめてっ、』

女に覆いかぶさられて動けない。

首元に向かってくるナイフを止めることが精一杯。

『あたしが死んだって涼介があんたに振り向くとは限んないでしょ！！！』

こんな時ですら馬鹿なあたしは挑発してしまう。

「なんですって！？もう謝っても許さないから」

『うぅっ、やめてっ、』

(あ、やばい...もう力が持たない...)

あたしこんな死に方するのか。嫌だなぁ。

景色がスローモーションに見えて、走馬灯ってこういう事言うんだなんて考えてた。

「なにしてんだよ！やめろよ！！」

『え...？』

ドンッ

「...チッ」

街灯の反射でよく見えないけど、あたしの上に跨る女を誰かが突き飛ばしてくれたらしい。

他に人が来ると女はすぐ走り去っていった。

「A大丈夫！？ケガしてない！？どっか痛いところは！？病院行く、？」

『翔太...』

たまたま帰ってきた翔太が見つけてくれて、あたしは助かった。

あたしの体を起こして汚れを払いながら本人より焦りながら心配してくれてる。

渡「相手か刃物持ってるの見えたんだけど...襲われてるのがAって気づいたら体が勝手に動いてた」

『ほんっっとにありがとう！！翔太居なきゃ死んでたかも...』

渡「お礼なんていいから！病院行かなくて大丈夫？」

『うん、大丈夫だよ』

渡「なら良かった...とりあえず部屋の前まで送るよ」

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