君の彼氏になりたい (ページ36)

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一緒に寝てくれない？ページ36

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『なんで.........』

翔太から聞いた話は全部衝撃だった。

渡「山田に俺の口からは言わないっつったんだけど、それを隠して付き合ったとしてもこれから先Aとちゃんと向き合えない気がしたから」

『相談、してくれ、たら...良かった、のに』

涼介と付き合ってからのあたしは壊滅的に涙腺が弱くて、また翔太の前で泣いてしまう。

渡「...よしよし。俺からしたらすっげー複雑な気分だけど、気持ちは分かるから思う存分泣きな」

頭をぽんぽんしてくれる翔太のせいで、余計涙が止まらない。

『確かにここ1年くらいドタキャンが増えたり、涼介が何してるか分からない時間が増えてた』

渡「...うん、」

『どうせ浮気してるんだろうなって思ってたからこの前めちゃくちゃ責めちゃった、最低だあたし...』

渡「Aはどうしたい？？」

『分からない...でも涼介には謝りたい』

渡「Aがそう思うならそうした方がいい」

『翔太は、あたしが涼介と話すの不安じゃないの？？』

渡「いや、不安ってレベルじゃないよ。せっかくAと付き合えるチャンス自分から逃したかも知んない、って考えたら後悔してるけど結局Aの気持ちがどこに向いてるかだから」

そんなこと隠して付き合っても、素直に喜べねーよって笑いながら言う翔太のおかげで涙も止まった。

『うん...もう曖昧なことしない。明日涼介とちゃんと話してくる』

渡「もしかしたら、Aとこうして会えるのも今日が最後かもしれないよね？」

『え、』

渡「最後かもしれないワガママ言ってもいい？今夜一緒に寝てくれない？」

『...いいよ』

翔太はあたしが涼介の元に戻ってしまえば多分身を引くんだろう。そうなったらお店でしか翔太と会えなくなるんだと思う。翔太がお店に会いに来てくれる保証もない。

まだ何が正解か分からなくて、あたしも一緒にいたいから今日は翔太のワガママに流されてみる。

渡「おいで、A」

名前を呼ばれ、ベッドに入る

渡「...起きるまで居てくれる？」

『もちろんだよ、』

渡「ふふ、良かった。おやすみ」

あたしのことを抱き枕にしてすぐ翔太から寝息が聞こえた。

よっぽど疲れてたのに無理してくれてたんだね、ありがとう。

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