君の彼氏になりたい (ページ20)

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大好きだよページ20

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『失礼しま～す、涼介、2日続けてなんてどうしたの？』

山「LINE返ってこないから心配になって来てみたけど元気そうだね、安心したよ」

薄ら笑いを浮かべながら言う涼介、全然口調と表情が合ってない。嫌味か怒ってるかのどっちかだろう。

『ごめんね、バタバタしてて』

山「、、、昨日、どこにいたの？」

『酔いすぎちゃって、マリアの家で寝てた』

さすがに翔太の家に居ましたとは言えない。

山「は？マリアん家よりお前ん家の方が店から近いだろ」

涼介があたしのこと「お前」って言う時は怒ってる合図で、多分無意識。

『酔っ払ってたから本当に記憶ないの。起きたらマリアん家で昼越えてたから焦ったよ～』

ドサッ

『え、きゃっ、』

何が起こったのか一瞬分からなくて、気づいた時には女の子でも羨ましくなるような綺麗な顔の涼介に組み敷かれてた。

『ねぇ、さすがにお店なんだけど』

涼「は？知るか、しょーもない嘘ついてんじゃねーよ。昨日誰といた」

何でこんなに問い詰めてくるの？いつもの涼介ならそうなんだ、で終わりなのに。

『自分はどうなの？』

あたしばっか詰められてる事に腹が立ってきて、言わないって決めてたのに気づいた時にはもう遅かった。

涼「は？何言ってんの？」

お前の話してんだよ、なんて言いながら組み敷かれたまま、両手首は頭上でひとまとめにされている。

『今までずっと何も気づいてないフリしてたけどもう限界。昨日涼介が女の人と歩いてるの見ちゃった、仕事って言ってたの嘘なんだね』

涼「それは、、、」

『そりゃそうだよね、キャバでお酒飲んだ後に出来る仕事ってなに？そんなことずっと思ってたよ(笑)』

涼「ちがう、きいて」

『もういい、聞きたくない。その後あたしの家来たのだって結局自分の家よりあたしの家の方が近いから家行っときゃあたしが機嫌よくなるわ、くらいにしか思ってなかったんでしょ。あたしが自分の思い通りにならなかったからって八つ当たりしてこないでよ、』

一度タガが外れると言葉が途切れることは無くて、涼介を責める言葉が止まらない。

自分だって翔太の家で寝てたのに、してる事は何ら変わりないのに。

涼「そっか、」

あたしの顔を見下ろす涼介の瞳にはうっすら涙が溜まってて、訳が分からない。

涼「俺はAのこと大好きだよ」

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