君の彼氏になりたい (ページ16)

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同伴するよ！今日！ページ16

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翔太の家がまさかの自分と同じマンションな事にびっくりしながら自分の家に帰る。

『翔太に迷惑かけちゃったな、、、』

今度改めてお礼しよ、なんて思いながらドアを開ける。

『え、、、？』

微かに残る涼介の香水の匂い。

なんで？最後に涼介が来たのはしばらく前で、こんな鮮明に匂うはずも無い。

そういえば起きてから1回も見てない携帯を開く。

山田涼介どこ?
山田涼介まだ帰らないの?
山田涼介今何時だと思ってるの?
山田涼介せっかくAに会いたくて待ってたけどもう帰るね

『なんで、？』

せっかく忘れてた昨日の事を思い出した。涼介はあたしが見てるなんて思わずに、あの女の人と解散した後に会いに来たんだろう。

自分の家帰るよりあたしの家の方が近いもんね。

今までなら素直に喜べてたのに、不安が確信に変わった瞬間もう何も信じられなくて。

そんな時ですら涼介に会えるならちゃんと家に帰ってれば良かった、なんて思うあたしはきっと大バカ野郎なんだと思う。

返事をすると負けた気がして、既読無視する事にした。それであたしが昨日の晩家に帰らず何してたか考えて少しでも不安になればいい。

『ははっ、そんなこと考えるわけないか、、、』

自分で思ったことなのに、悲しくなった。

『ゆっくりお風呂入って準備でもしよう』

プルルルルルルルル、、、

『もしもし、』

渡(あ、A？上着忘れてるよ)

声の主は、さっきまで一緒に居た翔太だった。

『え、ほんと？じゃあ後から取りに行くね！翔太何時まで家居る？？』

渡(俺今日1日オフだからずっと居るつもりだったけど、Aさえいいなら同伴するよ！今日！)

『あたしが上着忘れちゃったのが悪いのに申し訳ないよ、そんなの！！』

渡(大丈夫大丈夫！俺が行きたいだけだから気にしないで！あ、ついでに昨日言ってたDVDも持ってくね！！じゃ、19時に〇〇で待ち合わせね！)

『え、あ、』

、、、切られた。

今日も同伴は決まってなかったし、一人で居たくなかったからいいんだけど翔太は大丈夫なのかな？

マンションから一緒に行かないのはあたしへの配慮なのか自分の保身なのか分からないけど、そんなにきちんとしてる人に家まで送らすなんて本当に申し訳ない事したな、、、よし、ご飯代はあたしが出そう

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