１８５話※新規追加 ページ40
「まず、謝らなければいけないのは私の方。ごめんなさい」
蘇った記憶の中でも、フリッカが声を震わせたのは初めてのことだった。
「今回、辛い選択をさせたこと。突然会えなくなってしまったこと。そしてなにより、私の血を継がせてしまったこと。その全てを謝罪するわ」
「血を継がせたって……」
「私はあなたのおばあちゃんってことよ。日本でいう何孫になるかはわからないけれど」
人間、本当に驚いた時には声が出ないらしい。
少なくとも曾孫や玄孫に当たらないことはわかる。
「こんなことになるなら、私は子を成すべきではなかった。あなたが雪の炎を扱えてしまうのは、私の血を継いでしまったからなの」
それで謝罪か。
それだけフリッカは雪の炎の存在を疎んでいるということだ。
「私の血を継ぐ子の炎は、生まれた日によって影響されるみたいでね。私が生まれたのは季節外れの雪が降った日だった。大厄災の前触れなんていわれていたわ。私が娘を生んだのは雨もなく、ただただ雷が鳴り続けた日だったわ。そんな彼女に流れる炎は雷だった。娘が生んだ孫は二人。お兄ちゃんの方は雲ひとつない快晴の日に生まれ、弟の方はびっくりするくらいの大嵐の日に生まれたの。それぞれ、晴れの炎と嵐の炎を宿していたわ」
その二人から生まれた子どもも、生まれた日の天候と同じ炎を持っていたらしい。
「――あなたが生まれた時は、びっくりするくらい雪が積もった日よ」
フリッカは、遠い昔を懐かしむように言った。
「ついに、と思ったわ。それまでは雪の日に生まれた子はいなかったから。でも、あなたのおじいさんもお母さんもそうだったように、あなたもボンゴレやマフィアのいざこざに関わらなければいいと思っていた」
「だけど、関わった……？」
「運命だったのよ、きっと。
雪の守護者が今まで現れなかった理由と、私がそうなった理由がわかった。
「争奪戦でリングがあなたに届いてしまったのも、引かれてしまったから。でもあれは私に作られたものだったから、継いでいるといっても私の血が薄くなったAには拒絶反応が出てしまったのね。それが低体温症の症状。一時的な歩行困難にシバリング、頻呼吸や不整脈を起こした時には不安で仕方なかった……。でも私は、あなたに触れることもできなかった」
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小学7年生(プロフ) - 星風みやびさん» 星風みやび様、コメントありがとうございます。3つもリクエストを頂けて助かります！ 考えてみますね！ (2021年1月4日 0時) (
レス) id: f875b378db (このIDを非表示/違反報告)
星風みやび - 正月で暇してたので更新嬉しいです！〇〇してみたけいなら、「好きって言ってみた」「猫耳つけてみた」「ポッキーゲームしてみた」「お化け屋敷に入ったら」がみたいです！ (2021年1月3日 22時) (レス) id: 41f261eb6e (このIDを非表示/違反報告)
小学7年生(プロフ) - シェリーさん» シェリー様コメントありがとうございます。そう言って頂けて嬉しいです。遅くはありますが、最後までお付き合いください^^ (2020年12月15日 23時) (レス) id: f875b378db (このIDを非表示/違反報告)
シェリー(プロフ) - いつも楽しませてもらってます！続き楽しみにしてます！ (2020年12月15日 19時) (レス) id: ffb82a2b0d (このIDを非表示/違反報告)
小学7年生(プロフ) - 雛。さん» 雛。様、コメントありがとうございます。拙い文にも関わらず、楽しんでいただけたようで作者も嬉しいです^^ (2020年11月18日 18時) (レス) id: f875b378db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小学7年生 | 作成日時：2020年9月22日 23時
