しゃちょーさん宅の専務さん

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そんな中、世間の目に耐えきれなくなった私がやめようかと思ってると伝えた日に言われたのは


｢水琴がほんとのほんとにやめたいならオレは止めない。

でも、いいの？

ここでやめたら逃げ癖つくよ？｣



その言葉で私はまだ、ここに留まることにした。




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そんなことを思い出しつつコメント欄をぼーっと眺めていたら、いつの間にか隣にいたはじめが私のデスクトップを覗き込んでいた



『いつからいた』

｢スクロール止まったあたり｣

『最初からじゃん』

｢折れるの？｣



心を見透かされてるみたいで気持ちが悪い。



『はじめにはどう見える』

｢昔よりは強くなったかな｣

『ならまだ行ける』

｢んじゃ、そんなことより仕事して〜


それに、そんなアンチコメばっかじゃないでしょ｣


そう言いつつ右手に持っていたパンを齧りながら部屋を出ていった



『わかってますぅ』



勝てないな


扇風機のコードに躓くしゃちょー様の後ろ姿に苦笑いをひとつ零した。





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アンチコメの下には


“天音専務！最近出てこないの寂しいよ！早く戻ってきて！”




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