134 ページ35
・
翌朝。
いよいよコネシマさんたちがW国に帰る日だ。
目を覚ますとコネシマさんはもう既に起きていて、コネシマさんのスカイブルーの瞳と目が合った。
kn「おはよ、A」
「…おはようございます、コネシマさん」
「Aの寝顔じっくり見させて貰ったわ」と、上機嫌に言うコネシマさん。ノーメイクだからあまりまじまじと見ないで欲しい。
「…見ないで下さい」
kn「何で？休みの日の朝とかしょっちゅう見てるやんか」
「…好きな人に見られるのはまた話が別なんです」
しばらく二人で布団の上でゆっくり過ごしたかったけれど、身支度を整えることにしたので一度コネシマさんには自分の部屋に戻ってもらうことにした。
「コネシマさん、私着替えるので自分の部屋に戻ってもらっても良いですか？」
kn「なんや、着替えてるとこ見せてくれへんのか」
残念そうに言うコネシマさんに「見せるわけないじゃないですか」と返すと、コネシマさんを部屋から追い出した。
身支度を整えてリビングに向かうと、ゾムさんが起きて来たので一緒に朝ご飯を作ることにした。
zm「おはよ、A！朝飯作るの手伝うわ〜」
「ありがとうございます。ゾムさんと一緒にご飯を作るのも最後だと思うと寂しいです」
zm「絶対また遊びに行くから、その時は一緒にまた作ろうな！」
「もちろんです」
ゾムさんと一緒に作った最後の朝ご飯が出来上がると、ゾムさんが皆を順番に起こしに行った。
私はその間に全員分のお皿に盛り付けをしていく。
そういえばコネシマさん、ご飯作ってる間にリビングに来なかったな…。部屋に戻ってから二度寝でもしているのだろうか。
ゾムさんに起こされたコネシマさんたちが順番に起きてきて、全員が席に着いたのを確認してから「いただきます」と挨拶をして食べ始めた。
コネシマさんたちと一緒に食べる最後の朝ご飯だ。
ut「…Aちゃんのご飯はこれで当分お預けかぁ」
sha「寂しなること言わんといてやっ、大先生…！」
shp「シャオロンさん、もしかして泣いてるんですか？」
rbr「シャオロン、鼻声やけど大丈夫か？」
ci「シャオロンさん、ハンカチ貸しましょうか？」
「泣いてへんわ！」と、シャオさんが直ぐに否定する。
kn「そんなムキにならんでもええのに」
tn「いやほんまやで」
悲しくて重々しい空気になるより、いつもの賑やかで明るい空気にしてくれたことが私にとって救いだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1587人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
