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現在時計の針は、十八時を指している。
ut「ショッピくん、僕がババ取るように誘導しようとしてるやろ?」
shp「いや大先生、相手にババ取らせて早くペアを揃えるゲームですやん」
ci「次のゲームはAさんも入って下さいよ〜」
「うん。次は入るね、チーノくん」
鬱さんとショッピくんチーノくんの三人がトランプのババ抜きをして盛り上がっている様子を眺めていると、皆が次々と帰ってきて家の中が賑やかになっていく。
sha「ただいま!」
「皆さん、おかえりなさい」
ut「うわ、三人ともめっちゃ汚いやん!」
kn「公園で近所の子供とサッカーしてきてん」
zm「楽しかったで〜」
コネシマさん、ゾムさん、シャオさんは服をどろどろにして汗をかいて帰ってきた。小学生みたいだなと、思わず笑ってしまう。
rbr「ただいまぁ」
「おかえりなさい、ロボロさん」
ロボロさんは帰ってくるなり「Aさん、例の場所見付けたで」と報告してくれた。
ut「何が見付かったん?」
「俺らが帰る出掛りになる場所や」とロボロさんが答える。
ci「めちゃくちゃお手柄じゃ無いですか、ロボロさん!」
sha「ロボロお前、公園におった時声掛けたのに全然気が付いとらんかったやろ」
zm「せっかく声掛けたのに〜」
rbr「すまん、全然気付かんかったわ」
shp「見付かって良かったです」
kn「ロボロ、そんなんどこにあったんや?」
rbr「それは当日行ってからのお楽しみって言うことで」
残念ながら場所は教えて貰えなかった。
また『国家機密や』など言われたらたまったものじゃないので、ロボロさんに追求することは止めておこう。
今日の夕飯は何を作ろうかと悩んでいたところ、ゾムさんが珍しく外でご飯を食べたいと提案してきた。
zm「今日は皆で外で食べに行かん?」
「えっ」と思わず心の声を口に出してしまう。
外食は好きだから別に異論は無いけれど、先日起こったゾムさんの食害の件を思い出すと気が引けてしまう。
rbr「ええやん、行こうや」
shp「ロボロさん、それ本気で言ってます?」
ロボロさんが嬉しそうに賛成の声を上げ、対するショッピくんはあからさまに嫌そうな顔をしながら異議を唱えた。
気乗りはしなかったけれど、ゾムさんがどうしてもと言うので断れなかった。食害は絶対しないよう約束を取り付けよう。
少しずつ別れの時が近付いている。
コネシマさんたちには良い思い出を残して欲しい。
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