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A「今の鳴き声って、”オオカミさま”？」
広間に向かいながら、私は皆に尋ねる。
Sha「あんな可愛いもんかよ」
シャークんが不機嫌に言った。
Br「あれは狼。”オオカミさま”とは別だよ」
A「狼？」
Na「そうか、Aはいなかったから聞いてないんだ」
何の話か見えないまま皆を見ていると、きりやんが説明してくれる。
Kr「”オオカミさま”に聞いたんだ。
夕方5時を過ぎてもここにいたらどうなるのかって」
A「どうなるって？」
「「「狼に喰われるって」」」
誰が示し合わせたでもなく、4人の声が重なった。
A「狼に…」
Br「大きな狼が、頭から丸呑みにしちゃうって”オオカミさま”は言ってた。
だから彼女、僕らのことを”赤ずきんちゃん”って呼ぶんだ」
ふざけた渾名だ。狼に喰われるから”赤ずきんちゃん”だなんて、もっと他にあるだろうに。
もっと…今は、思いつかないけど。
Na「また明日ね！」
広間に戻り、Nakamuが最初にそう言って鏡に吸い込まれる。
有り得ない光景に目を見張る。Nakamuはそのまま鏡の向こうへと消えてしまった。
Sha「じゃあな」
Kr「また明日」
シャークんもきりやんも鏡の奥へと消えていく。
Br「Aちゃんは帰らないの？」
残ったBroooockが不思議そうに尋ねる。
Br「狼に喰べられちゃうよ？」
A「帰る。帰るよ…
でも」
後ろを振り返る。そこはラピスラズリの床と、白亜の壁の広間。
どう見ても現実ではないのだと、改めて実感する。
A「ここは、どこなんだろう」
Br「…鏡の城。僕達にとって都合のいい、便利な城だよ」
Broooockが答える。Broooockにとっては、この城はそういうものらしい。
A「…そうだね。今は、それでいいかもしれない」
けれどいつか、願いの鍵を見つけてやる。
私はもう一度城を振り返ってから、私は自分の鏡に触れた。
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和日(プロフ) - アイビーさん» アイビー様、コメントありがとうございます。ワイテルズに興味を持っていただけて光栄です。作品の行く先を見守っていただければと思います。 (2023年2月2日 21時) (
レス) id: 5502199b9c (このIDを非表示/違反報告)
和日(プロフ) - 丸餅焼き林檎さん» 丸餅焼き林檎様、コメントありがとうございます。かがみの孤城が好きな方に楽しんで頂けて光栄です。完結まで定期的に更新予定なので、ご期待頂ければと思います。 (2023年2月2日 20時) (レス) id: 5502199b9c (このIDを非表示/違反報告)
アイビー - かがみの孤城は前から見ていたけど、ワイテルズもこの作品でもっと好きになりました！ (2023年2月2日 20時) (レス) @page35 id: c6900beb80 (このIDを非表示/違反報告)
丸餅焼き林檎 - コメント失礼します。元々の小説かがみの孤城がとても好きで何回も読み返してる時期もあったんですよ…なので好きな実況者様でかがみの孤城パロはとてもありがたいです…！是非体調などにも気をつけて更新頑張ってほしいです、応援してます。 (2023年2月2日 18時) (レス) @page34 id: 3de321a9f8 (このIDを非表示/違反報告)
和日(プロフ) - 夜月さん» 夜月様、コメントありがとうございます。私もかがみの孤城に衝撃を受けてこのパロを書き始めました。楽しんでいただけると幸いです。 (2023年2月1日 15時) (レス) id: 5502199b9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和日 | 作成日時：2023年1月27日 18時
