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広間の向こうの廊下の壁に、アンティーク調の扉があった。
Na「この水色の薔薇は俺の部屋ってこと？」
扉に装飾された、水色の薔薇を見てNakamuが言う。
確かに、水色の薔薇は彼の瞳と同じ色だった。
Sha「じゃあこれ俺？」
Kn「俺は…これかな」
Sm「俺これ」
Kr「俺は黄色か」
それぞれが扉の前に立つ。残されたのは、赤色と灰色。
Br「・・・・」
A「・・・・」
遺されたBroooockと顔を見合わせる。どっちが、どっちだ。
Kn「Aちゃんが赤なんじゃない？瞳の色、赤いし」
慣れ親しんだ下の名前をちゃん付けで呼ばれるのは何だかむず痒くてきんときを見た。
Br「一回中見てみる？」
Broooockの提案に頷いて、2人で赤色の扉を開ける。
そこは城の外見に沿った扉と同じ、アンティーク調なこと以外を除けば、いたって普通の部屋だった。
変わったところと言えば、ピアノくらいだろうか。
隣で部屋を見ていたBroooockが、肩を揺らした。
Br「…こっちが僕の部屋みたい」
あはは と笑うBroooockの表情は、どこか硬かった。
A「じゃあ灰色が私か」
Broooock以外の皆がほぼ同時に扉を開けて、部屋へと入っていく。
私の部屋はBroooockの部屋と同じ間取りで、ベッドと机と椅子、それからクローゼットがあった。
クローゼットを開いてみると、服がぎっしりと掛けられていた。
けれどどれも着方もよく分からないドレスばかりで、今後このクローゼットを開けることはなさそうだ。
A「…？」
ふと、クローゼットの扉の裏に小さな×印がついていることに気づく。
何かでついた傷だろうか。私は気にせずクローゼットを閉めて、ベッドに近づく。
ベッドに座ってみると程よく沈み込み、私はそのまま仰向けに倒れ込んだ。
ー…母を消してください
なんでも一つ、願いが叶うと言われ最初に思いついたのは、それだった。
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和日(プロフ) - アイビーさん» アイビー様、コメントありがとうございます。ワイテルズに興味を持っていただけて光栄です。作品の行く先を見守っていただければと思います。 (2023年2月2日 21時) (
レス) id: 5502199b9c (このIDを非表示/違反報告)
和日(プロフ) - 丸餅焼き林檎さん» 丸餅焼き林檎様、コメントありがとうございます。かがみの孤城が好きな方に楽しんで頂けて光栄です。完結まで定期的に更新予定なので、ご期待頂ければと思います。 (2023年2月2日 20時) (レス) id: 5502199b9c (このIDを非表示/違反報告)
アイビー - かがみの孤城は前から見ていたけど、ワイテルズもこの作品でもっと好きになりました！ (2023年2月2日 20時) (レス) @page35 id: c6900beb80 (このIDを非表示/違反報告)
丸餅焼き林檎 - コメント失礼します。元々の小説かがみの孤城がとても好きで何回も読み返してる時期もあったんですよ…なので好きな実況者様でかがみの孤城パロはとてもありがたいです…！是非体調などにも気をつけて更新頑張ってほしいです、応援してます。 (2023年2月2日 18時) (レス) @page34 id: 3de321a9f8 (このIDを非表示/違反報告)
和日(プロフ) - 夜月さん» 夜月様、コメントありがとうございます。私もかがみの孤城に衝撃を受けてこのパロを書き始めました。楽しんでいただけると幸いです。 (2023年2月1日 15時) (レス) id: 5502199b9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和日 | 作成日時：2023年1月27日 18時
