メガネちゃんと王子様っ！ (ページ41)

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『 40 』ページ41

「リアナ〜、ここのドーナツ行きたくない？」

RA「ごめーん！私今日グクと出かけるの」

「いーなぁ、ラブラブで」

「将来の旦那様だもんね♡」

RA「ふふっ、結婚式のことももう話してるの。

グクが18になったらすぐにでも結婚するからね」

"リアナはジョングクの許嫁なんだ"

テヒョン君から聞かされた事実。
リアナちゃんは中等部の頃からジョングク君の事を好きだったし、あの容姿だもん。そりゃジョングク君も惚れるよね。

＿＿＿＿JK「今度俺のゲーム機貸してあげる」

＿＿＿＿JK「次勝手に離れてったらほんと許さないから」

私が高校で出来た唯一の友達とはいろんな約束をしたのにどれも果たせずにもう、話せなくなってしまった。
ジョングク君が幸せならそれに越したことはないし私がとやかく言うことじゃないから受け止めてあげなきゃいけないのに少し寂しいなんて。

TH「メガネちゃーん。今日こそどっか行こう」

『あ、うん。今日ならいいよ

…その呼び方ってまだ続いてたの…？』

TH「メガネかけてるうちはメガネちゃんでしょ

どこ行く？俺映画見たいから映画ね。何見る？あ、俺昨日から上映されたやつみたいからそれね」

『もう最初から決まってるんじゃん…』

TH「いひひ、いっぱい楽しもうね！

だから、今日は…たくさん笑って？」

急に優しい顔をするから胸がぎゅっとなる。

TH「確かにあいつは勝手なやつだとは思うけどさ

あいつがいなくなった分は俺が埋めてあげる。
だから、俺と沢山笑って？」

ﾑﾆｯと両ほっぺを摘んで笑うテヒョン君はやっぱり王子様のようだった。

TH「じゃあ今日の掃除は一緒にやって早く帰ろ！」

『あ、そのことなんだけどね…

なんか、突然リアナちゃんがこれまでの事謝ってきて掃除もちゃんと自分の日はやるって言い出したの。』

TH「え…？」

それだけじゃない。
あんなにやられまくってたイジメが戻ってきてからパタリとなくなったんだ。

リアナちゃんの行動が読めなくてちょっと怖かったけどジョングク君と付き合えたことですごく幸せそうだったから心に余裕が出来たのかななんて思っていた。

『テヒョン君…？』

私の話を聞いたテヒョン君が何かを考えるように顎に手を当てる。

TH「…まさか」

『え？』

TH「いや…なんでもないよ」

またね

そう言ってテヒョン君は教室へ戻って行った。