メガネちゃんと王子様っ！ (ページ34)

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『 33 』ページ34

JK「まぁ、てきとーでいいや」

TH「どうせ何とかなるしね〜」

なんて言い退ける2人に対して私は内心焦っていた。

JM「Aちゃん？それ冷や汗？」

『へっ？い、いやいや！大丈夫だよ！』

JM「あっはは、隠せてないよ笑

そうだよねぇ。特待生は5位以内に入らなきゃ資格剥奪だもんね」

そんなジミン君の言葉に急にテヒョン君とジョングク君がﾊﾞｯとこっちを見た。

JK「ヌナ、勉強しましょう」

TH「早速今日から俺の家で勉強しよう」

JM「あんたらまともな点数取ってから言いなよ」

目の前でﾜｰｷｬｰと勉強会の話をし始めたのだけれど…

『あの、ごめんなさい。私バイトがあるから勉強会は出来ないや』

「「へ？」」

おばあちゃんもあの歳でまだ畑で働いてるけれどそのお金だけじゃ生活なんて出来ない。
だから、私もバイトをしているのだ。

いつもならテスト前は休みを取っているけど今回はすっかり忘れてた…。でも、睡眠時間減らせばなんとかなるよね！

『あ、お昼終わっちゃう！じゃあね！』

お弁当を片付けて教室へ帰るとリアナちゃんに睨まれた気がした。

ついにはリアナちゃん達は何も言わないで掃除をサボって買えるようになってしまった。
今日も遅くまで掃除をして急いでバイト先へと向かう。

『いらっしゃいま…あれ、ジミン君？』

バイト先であるコンビニに現れたのはまさかのジミン君だった。

『王子様もコンビニとか使うんだね…笑』

JM「普段は使わないよ。ただ、Aちゃんが心配で」

『…え？』

JM「テスト、大丈夫なの？」

そう言って覗き込んできたジミン君の目はすごく優しくてつい、目が泳ぐ。

『帰ったら、ちゃんと勉強するし…授業もちゃんと聞いてたから…』

そう言えばｽｯと目の前にファイルが置かれた。

『これ…は？』

JM「過去問だよ。先輩から貰えたからAちゃんにもって思って」

ﾆｺｯて笑うジミン君はすごくかっこよくてだけど目の前のそのファイルを持つ私の手は少しだけ震えてた。

『嬉しい…けど、こんなの…いいのかな？』

JM「…みんなやってるよ。Aちゃんだけだよきっと持ってないの。みんなこれで乗りきってるんだから。ほら、テヒョンアもジョングギも余裕そうな顔してたでしょ？

みんな、これがあるからだよ」

なんか…

なんか、今ここにいるジミン君が少しだけ怖いのは気のせい…？