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チッ
舌打ちを鳴らし
何やら、何かの束を持ってきて妹のスクールカバンに打ち込んだ
そして、すぐそこにいるというのに兄はそのスクールカバンを妹に投げつけた
『っ…』
「金入れてる。もう二度とここには帰ってくんな
お前、顔はいいんだから養ってくれるひとくらいいるだろう」
ぐさり
単純な擬音語とも追われるが
これは妹にとっては擬音語じゃない
ただの深すぎる傷だった
親を亡くした彼女にとって兄が全てだった
それに捨てられるのならばもう
『………生きてる意味も、ないじゃん』
雨が滴る中、一人の少女は何処へやら
知らない場所へと歩き出した
彼女の声は、誰にも届かなかった
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(?????)ゆず(プロフ) - こう、なんでしょう、言葉に言い表せないものが何科あるきがするんです!このお話! (2023年4月8日 12時) (レス) @page3 id: b8157db853 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - 全部読んでて分かるこの悲しさと物語の尊さ・・・。好きです。 (2022年12月7日 20時) (レス) @page3 id: fc65f8a88c (このIDを非表示/違反報告)
雷 - 凄く面白かったですよければもっと続編をたくさん書いてくれたらとても嬉しいです (2022年8月11日 10時) (レス) @page3 id: 25670c47bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きゃべつ畑 | 作者ホームページ:あると思う?ないけど
作成日時:2022年6月12日 15時