167☆結束 ページ17
その頃、ハルヤ邸では。
すごい勢いで玄関のドアが叩かれていた。
「わわ、何ですか…っ!」
フクロウが慌ててドアに駆け寄って声をかける。
「開けろー!緊急事態なのだ!」
「その声は…!えっと」
「ミッチーアーンド、ウィスパーとジュニアだ!」
開けていいのか分からなかったが、緊急事態だというのでフクロウは開けた。
「ほら、あたくしいったじゃないですか〜、まだ大丈夫だって」
呟くウィスパーの横で、ミッチーがフクロウに向かって叫んだ。
「いいか!今、人間界は終わりかけている!」
「……?」
唐突に叫ばれて固まっているフクロウへ、ジュニアが説明する。
「戦った人全員、女郎蜘蛛、負けちゃっただぜ!」
時間と共にだんだんと事情が分かった様だ。
「えええ!女郎蜘蛛ってそんなに強いんですか!?」
「ヤバいくらいに、だぜ!」
「という訳で!あたくし達で女郎蜘蛛を倒さなくてはならないのでウィッス!」
「そして!愛しのナツメさんにキュンとしてもらう訳だ!」
闘志のみなぎる3人にフクロウはさらにうろたえた。
「無理ですよ…!妖怪探偵団さんが負けたのに私が行っても絶対無理です!」
「あんた、あたくし達だけでいくわけがないですよ。ケースケ君が居れば天下無敵でございます!」
なぜか急に執事服から着物姿になったウィスパーを眺めて、少ししてフクロウは頷いた。
「確かに、ケースケ君がいるんでしたら…待っていても仕方ありませんし」
「決まりだな!」
少しケースケを心配しているフクロウを引っ張って4人は天野家へ向かった。
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ひか(プロフ) - にゃんこさん» わ、コメントありがとうございます!!ケースケ君の前世、私も本当気になります!犬種とか!(そこじゃない)あと、あの朱夏様がエサあげたり、散歩させたりしている姿がちらついて……尊い。そうだ、にゃんこさんの作品も、読ませて頂いています!ケース犬……。 (2023年3月13日 12時) (レス) id: 5008a64787 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ - ケースケくんの前世がほしい...(シャドサの亡霊)...あ、すいませんでした。面白かったです!! (2023年3月7日 17時) (レス) @page24 id: 3e9c7f1354 (このIDを非表示/違反報告)
T - こちらこそ!(*´∇`)面白い作品なので何回でも読めます! (2021年6月6日 11時) (レス) id: cc98960b0b (このIDを非表示/違反報告)
ひか(プロフ) - Tさん» ありがとうございます!久しぶりのコメントだったのでメチャクチャ嬉しいです! (2021年6月5日 17時) (レス) id: 5008a64787 (このIDを非表示/違反報告)
T - 読んでてとても面白いです! (2021年6月5日 17時) (レス) id: cc98960b0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひか | 作成日時:2021年3月2日 18時