セイフク期限【Soya I】

R's Limit 3 ページ24

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「ねえ、作間くんもこれ入んない？」




なかなか決めかねていた俺に、そう声をかけてくれたのが猪狩くん、そーやと呼ばれてたやつだった。




「俺も？」


「入ろうと思ったらさ、部員少なくて廃部寸前！らしいんだよ」


『ね、だめ？』




首を傾げるAちゃんに、


うんいいよ、と軽率に頷いた。




『ねー、そーや？』


「なに？」




部活に入って、ぐっと距離が縮まってわかったことが幾つかある。


一つ目は、二人は幼馴染だっていうこと。


二つ目は、猪狩くん……、がりさんがAのことを好きだってこと。




『ここ全然わかんない、教えて』


「また？しょうがないなぁ、」




そして三つ目、Aもきっとがりさんのこと。




*




「ねねね、二人って付き合ってんの？」


『は？作間くん何言ってんの？』




がりさんが部活を休んで、Aと二人きり、


聞けそうで聞けない、二人の関係性について聞いてみた。


二人が作り出す雰囲気は、ただの幼馴染なんてものじゃない。




「だから、どうなの？」


『付き合ってるわけないじゃん、ただの幼馴染だよ』


「ふーん、そうなんだ」




じゃあ、まだ俺にも可能性はあったりする？


……なんて、二人の隙間に入り込むつもりなんてないよ。




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