6 主人公side ページ7
食事も終わり、彼らの後片付けが終わった頃、試合の時間が近いということで
満腹になりすぎて少しうとうとしながら虚無の状態で天井を見つめていた私の周りに一気に人が寄ってきた
彼ら曰く、最初の試合は酷く緊張するだろう、ということから少しでも私の気を楽にしてあげようという優しさからなのだが…
そこから話はどんどんと偏っていき、今では私は一言も話さず、彼らの会議を聞いているような気分で、座りながら見つめていた。
ノートン「いいかい、板を上手く使うとハンターを気絶させられるんだ」
イライ「けれどリッパーには気をつけるんだ。霧が飛んで来るかも知れないね」
ウィラ「あらそれはヴィオレッタも同じじゃないかしら」
ナワーブ「リッパーは気絶しながらも飛ばせるだろ」
フィオナ「板使うときは気をつけることが一番ね〜」
ノートン「その気をつけ方を今Aちゃんに教えているんだ」
フィオナ「あら、ごめんなさい」
エミリー「気分に寄っては諦めてくれるかも知れないわ」
ナワーブ「でもハンターが諦めるほどのチェイスの練習はしていないぞ」
ノートン「というかまだ一度もAちゃんは練習試合も行っていないよ」
フィオナ「ぶっつけ本番?やるじゃない」
ウィラ「そう言う訳にも行かないでしょう。練習試合に行かせるべきよ」
エミリー「そうね、それもそうだけれど、試合の時間が近いわ。そんな時間あるかしら」
ウィラ「その時間を作るのよ!ぶっつけ本番なんて幾ら何でも可哀想だわ」
エミリー「試合を誰かに交代してもらうとかはどうかしら?」
フィオナ「してもいいけれどナイチンゲールが許すの?」
ウィリアム「そのときは逃げればいいんじゃねえの?」
ナワーブ「…お前それ本気で言ってる?」
ウィリアム「本気」
ナワーブ「お前まじ……」
ウィリアム「まじなんだよ」
ノートン「はぁ。今は彼女が練習試合に行ける時間どうやって作るか考えよう」
エミリー「どうやって?」
ウィリアム「だから逃げりゃええだろ」
ナワーブ「お前部屋戻れ」
エミリー「そんな言い方しないの」
エマ「みんな怖いなの」
もう試合のこと関係なくなっている…と言うか私のためを思ってか、誰かさんたちが喧嘩にまでなりそうになっている。
正直試合は初めてではないし、全然余裕だ。けれどそれを言う隙を彼らが与えてくれない。
A(ずっと喋ってる…)
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イルカは居るか(プロフ) - 三日月さん» ワァーー!とっても嬉しいお言葉ありがとうございます!励みになります!頑張っちゃいます! (2019年8月20日 15時) (レス) id: fd1ff8d4cc (このIDを非表示/違反報告)
三日月(プロフ) - とても面白いです!更新頑張って下さい! (2019年8月20日 8時) (レス) id: 82ace63b88 (このIDを非表示/違反報告)
イルカは居るか(プロフ) - マルゴト苺さん» アーーー!ありがとうございます!気づきませんでした汗!すぐに直します! (2019年8月8日 20時) (レス) id: d4951d3408 (このIDを非表示/違反報告)
マルゴト苺(プロフ) - 初コメ失礼します。イライ君とリッパーさんの絡み方凄く好きです!それと「必ずお読みください」でエウリュディケ荘園がエウリュディケ×2荘園になってます…!(小声)更新頑張ってください! (2019年8月8日 20時) (レス) id: 5d5ff2d8e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イルカは居るか | 作成日時:2019年8月8日 20時