19 ナワーブside ページ20
ナワーブ｢何をしている！無理だ！逃げろ走れ！！｣
A｢私はナワーブにおケツを向けるためにここに来たわけじゃない！｣
無理だ、いくら仲間思いといえどそんな自害するような行為
彼女は初心者中の初心者だ。救助後の肉壁はもちろん、救助中に攻撃なんかくらってしまったらとんでもない痛みが待っている。
これ以上犠牲を出したくない。それに彼女がリッパー相手に勝てるはずがない
Aがリッパーによって傷つけられる所なんてまだ見たくはない
俺の事はいいから…痛みになら慣れているから…逃げるんだ早く…！
リッパー｢貴方に救助は無理です。私も容赦することを辞めました｣
A｢私は最初から本気だ！！容赦なんていらないし、この試合は必ず勝ってみせる！｣
ナワーブ｢A……｣
Aの言葉の力強さは確かなもので油断していた自分の先程の行動を思い出し胸がちくりと痛む
リッパー｢寝転がるだけのあなたに何が出来るとでも｣
A｢ナワーブとイライ君を最後まで必ずリッパーから守ってみせる｣
リッパー｢ははは…全く面白い娘だ。やはりあの時吊るべきだったか口煩い小娘め！｣
ナワーブ｢A！！｣
リッパーが手の刀を振り上げ、彼女が目の前で血だらけになってしまう光景を思い浮かべてしまい、つい目を瞑る
ザクッという肉が切り裂かれる音がし、恐る恐る目を開けると顔を真っ青にしながらもしかめっ面で俺のイバラを必死に取り除き、左手を掴んで走り出した
A｢いっっっってぇ！くない！！こんなの全然！！！痛くなんてない！！！ヒーローは！こんなのでくたばらない！！｣
リッパー｢生意気なっ…｣
俺を連れていく彼女の背中は確かに赤黒く染っているのに負傷した様子はない
ナワーブ(まさか耐え抜いたのか…？)
俺はその逞しく走り続ける彼女の背中を無言で見ているしかなかった
A｢は、はぁ…諦めたかな…イライ君縛られちゃったけど…もう一度私行ってくるよ｣
ナワーブ｢な！もういい！俺が行く！！｣
A｢ううん。トレイシーが近くにいるはずだから治療受けて貰って｣
ナワーブ｢……けど…｣
A｢大丈夫。必ず帰ってくるから！｣
俺の返事を聞かずに背中をポンッと押すと彼女はまたイライの方に走り去って言ってしまった
怯えずそしてどんな痛みにも耐え抜いたアイツは一体何者なんだ
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イルカは居るか(プロフ) - 三日月さん» ワァーー！とっても嬉しいお言葉ありがとうございます！励みになります！頑張っちゃいます！ (2019年8月20日 15時) (
レス) id: fd1ff8d4cc (このIDを非表示/違反報告)
三日月(プロフ) - とても面白いです！更新頑張って下さい！ (2019年8月20日 8時) (レス) id: 82ace63b88 (このIDを非表示/違反報告)
イルカは居るか(プロフ) - マルゴト苺さん» アーーー！ありがとうございます！気づきませんでした汗！すぐに直します！ (2019年8月8日 20時) (レス) id: d4951d3408 (このIDを非表示/違反報告)
マルゴト苺(プロフ) - 初コメ失礼します。イライ君とリッパーさんの絡み方凄く好きです！それと「必ずお読みください」でエウリュディケ荘園がエウリュディケ×2荘園になってます…！(小声)更新頑張ってください！ (2019年8月8日 20時) (レス) id: 5d5ff2d8e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イルカは居るか | 作成日時：2019年8月8日 20時
