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11 主人公side ページ12

イライ「試合場所に向かうのは少し辛いんだ。耐えられないサバイバーもたまにいる」

A「そ、そうなの?」



ナワーブ「俺、今は慣れたけど一番最初吐いた!」

イライ「戻しはしなかったが、イソップ君もヨロヨロだったな。」

ナワーブ「見た見た!やばかったぜ、俺が近づくとヒィィ人間!って言って生まれたての子鹿みたいに逃げて行くんだ」

イライ「懐かしいな。私も似たようなこと言われたよ。」

トレイシー「えー私それ知らない!」


ナワーブ「あの時の解読班はヘレナだったか?」

イライ「ああ。」



ケラケラと笑い楽しそうな彼らの話にいまいちついていけない。あの印のガラスが割れる時間に、なにが起こっていたのか、私は興味があった。


A「え、あの。どう言うこと?」



ナワーブ「あーすまん、ある一定の時間が経つと煩いくらいのガラスの割れる音が聞こえるんだ。ここにある蝋燭は全て消えてあたりは真っ暗。そのあと頭がグラグラするんだ。酷いめまいみたいな」

トレイシー「そうそう!それで、浮遊感に3秒くらい襲われるんだよ!自分が座っているのか立っているのか倒れているのかも周りは真っ暗だからわからない状態で」


イライ「それが終われば、試合場所にいつのまにか立っているって言う仕組みさ。私は平気だったサバイバーだ。Aちゃんも平気だといいが」


渋い顔でこれまた厳しい設定だな〜ど呟く。不安からか私はいつのまにか左手の爪を噛んでいた。

いつもはこんなことしないのに、と考えながら自分が思ったよりも緊張していることに気付く。



ナワーブ「俺慣れるまでは二歩目でよろけて転けたこと多かったぜ」

トレイシー「なにそれダサ!」

ナワーブ「はぁ!?ちょ!イライも笑うな!」

イライ「普段かっこいい君が転けるなんて。その場面見て見たかったよ」


ナワーブ「おい…」

私に比べて彼らはリラックスした状態で話している。かっこいいなと思いながらも慣れの恐ろしさを感じる


ワイワイと話している彼らを眺めていると突然、蝋燭が不規則に、また激しく揺れだした

現実でいう、怪奇現象のような光景に寒くなる



トレイシー「ハンターだ」

一気に表情が硬くなり、先ほどとは比べ物にならないくらい皆黙ってしまう。

隣にいるイライ君が小声で「あと一分ほどで先ほど言っためまいが来る」と教えてくれた



その声は低くて落ち着く反面、緊張感も誘い出し、私は唾をゴクリと飲み込んだ




試合が始まるんだ

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イルカは居るか(プロフ) - 三日月さん» ワァーー!とっても嬉しいお言葉ありがとうございます!励みになります!頑張っちゃいます! (2019年8月20日 15時) (レス) id: fd1ff8d4cc (このIDを非表示/違反報告)
三日月(プロフ) - とても面白いです!更新頑張って下さい! (2019年8月20日 8時) (レス) id: 82ace63b88 (このIDを非表示/違反報告)
イルカは居るか(プロフ) - マルゴト苺さん» アーーー!ありがとうございます!気づきませんでした汗!すぐに直します! (2019年8月8日 20時) (レス) id: d4951d3408 (このIDを非表示/違反報告)
マルゴト苺(プロフ) - 初コメ失礼します。イライ君とリッパーさんの絡み方凄く好きです!それと「必ずお読みください」でエウリュディケ荘園がエウリュディケ×2荘園になってます…!(小声)更新頑張ってください! (2019年8月8日 20時) (レス) id: 5d5ff2d8e5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:イルカは居るか | 作成日時:2019年8月8日 20時

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