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「河合の奥さんごめんなぁ」
「ふふふ、なしてともちゃんが謝るんよ。ひっさしぶりに大吾ちゃんとお話できて嬉しかったわぁ。それにちょっとゆっくり準備してくれたやろ？ ホンマありがとうなぁ」
「バレてたか。奥さん流石鋭いわぁ。こっちこそ西畑と話してくれてありがとうな。あ、これ唐揚げね。揚げたてだからお家帰る頃には丁度ええかもやけど、二時間くらい後でご飯にするんやったら、レンチンは一分くらいかな、ご家庭のレンジにもよるけど温め過ぎるとちょっと固くなるで気をつけてな？」
ラップはせん方が衣がべちゃっとならんよ。そう後付けするとマダムがええこと聞いたわぁ、と感嘆を漏らす。隣で西畑が「だからあの時べたべたしたのか」としきりに頷いている辺り、意外と衣べたべた問題はあるあるらしい。今日試してみよう、と西畑の独り言が耳に届く。こういうところちゃっかりしているところが、彼らしいというか、可愛らしいというか。神山は思わず頬を綻ばせた。
西畑に会計と包装を任せて、視線を西畑の隣に立つもう一人のアルバイトである佐野に目を向ける。こちらは会計も包装も全て終わっているらしく、品物を渡してお客様を見送りをしているところだった。とてもいい声でお客さんの背中にまた来てくださいね、と投げ掛けていて、流石は佐野、と妙に感心をする。
商魂たくましい所は大橋といい勝負か。
「お待たせしました次のお客様ぁー！」
見送ってすぐにハキハキとした声でお客様誘導をしている姿が大橋そっくりで、先輩後輩は似るんだな、と神山は堪えきれず吹き出してしまった。聞こえたらしい西畑がえ、と神山を見るが、神山はすぐに咳払いをしてごまかすと、逃げるように奥に引っ込んだ。
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umisorame(プロフ) - 待ってました。大好きです。これからの更新楽しみです！ (2022年9月26日 18時) (
レス) @page14 id: 67c933aaba (このIDを非表示/違反報告)
ハル７ - こんばんは。初めてコメント致します。更新の日付を見て飛んで来ました！せろ様の作品の世界が大好きです。お体、お大事になさって下さい。応援しております！！ (2021年6月26日 21時) (携帯から) (レス) id: f6711a1d35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せろ | 作成日時：2021年1月11日 2時
