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黒板の前に立つ姿はスーツの肩のラインが細くて綺麗で立ってるだけで絵になる。
肌は色白で透けそうなくらい透明感がある。
鼻筋はすっと通ってて、横顔が完璧すぎるくらいきれい。
目は、くっきりとした二重で、まつ毛が長くて……
男の人のはずやのに、どこか中性的な美しさもある。
彼が噂の末澤先生か。
女性生徒から黄色い歓声と拍手に包まれて軽く自己紹介を済ませると
｢出席とって行くから呼ばれたら大きな返事してな〜。返事せーへん奴は欠席扱いやで。｣
冗談混じりに笑いながらクラスメイトの名前を読み上げていく。その声は一般男性よりは少し高い声のはずなのに落ち着いていて、どこか柔らかい。
｢... 岡本A 、 A！！！｣
｢....っ、 はい！！！｣
気付いた時にはもう遅く慌てて立ち上がると同時に返事をすると思わず声が裏返りしまい、教室から笑いが起こった。
末澤先生は読み上げていた顔を上げ私を見ながら
｢立ち上がらんでもええんやで。惜しかったな〜、もう少しで欠席扱いやったのに。｣
先生が笑いながらからかってくるので教室に再び笑いが起きて、私は顔が真っ赤になった。
最悪やと呟きながら力無く椅子に座り直すしかなかった。
すると、前を向いていたはずの晶哉がくるっと振り向いて
くしゃっと笑っていたずらっぽい目をし
｢え、寝てたん？さっきもぼーっとして桜の花びら食べてたし。｣
｢寝てへんわ！てか、花びらも食べてへんねん。｣
うるさいよ。と付け足し思わず晶哉の椅子をコンッと蹴った。軽く当てたぐらいやけど、やたら大げさに痛ッと言う姿を見て私もなんだか可笑しくて笑ってしまった。
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作者名：愛生 | 作成日時：2025年6月9日 1時
