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つい不躾に見つめてしまった彼は、珍しくソワソワしているように見えた。
「やべ、メニュー表忘れた」
取ってくると言う彼を制して「アイスティー、飲みにきました」と告げる。コートの袖をつかまれた彼は見たことのない顔をしていた。あ〜咄嗟につかんじゃったけど、失礼だったよね。
「……分かった」
静かに答えて彼はバックヤードへ戻る。
数分して運ばれてきたのはしゅわしゅわしてカラフルな粒の入った飲み物。ん？ お茶じゃなくない？
飲んでみると案の上違った、これはサイダーだ。金平糖とともにグラスに注がれていて涼しげで可愛い。
でもなぜ？ という顔で彼を見た。
「……飲ませたら、もうAが来なくなるかもしれないから」
「へ？」
「いつもオレが君を付き合わせてる。これも同じで、こなしたらもう終わりかもしれないと思ったら、出せなかった」
そう静かに続ける彼は儚げで、普段のキラキラした雰囲気は鳴りを潜めている。
いつも優しくエスコートしてくれる裏ではそんなことを考えていたんだ……。
「そんなこと、ないです」
「……本当？」
「ほんとです。もしそうだったら、こうやって一人でここに来てません」
「まじで？」
急に顔がほころんで、私の隣に座って迫ってくる。二人掛けソファのちょっと奥側に座っていたから座面に手をついた彼はナチュラルに座れてしまったのだ。
「は、はい」
「そっかー、……良かった安心した。さっき入って来たとき、改めてAって可愛いと思ったんだ。こんな子とプライベートで会えてるってオレ幸せ者だなーって」
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ルイ(プロフ) - ハルさん» 全話お読み頂いてコメントまでありがとうございます！もう少し続きますので、どうぞお付き合い下さい(^^) (2021年9月12日 15時) (
レス) id: 2f35e832cf (このIDを非表示/違反報告)
ハル - 初めまして！とても素敵な作品ですね！最後まで読ませて頂きました^_^続き楽しみにして待ってます！ (2021年9月11日 23時) (レス) id: 1ed1b10e6b (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 鼻毛太郎さん» それは後日談とするか未定で、まずはL◯NE風オチとなりました。ハイレベルなご感想ありがとうございます！長くなり失礼しました。 (2021年7月29日 8時) (レス) id: 2f35e832cf (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 鼻毛太郎さん» 徐々に侵食されているのを感じて頂けて嬉しいです！仰る通り、コンビニスイーツなので今後もふと思い出して「ああああ」となってしまえー☆という余白もあります。 (2021年7月29日 8時) (レス) id: 2f35e832cf (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - あぁぁわらび餅読みました；；徐々に触れるレベルが進行していって、夢主ちゃんきっとわらび餅食べる度に今日の事を思い出してしまうんだ…と勝手に物語に深みを付け足して楽しみました…次は金平糖なんですね、楽しみです…；； (2021年7月28日 23時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルイ | 作成日時：2021年4月4日 13時
