魔法が効いたら苦労しない【ツイステ】【鬼滅の刃】【刀剣乱舞】

episode14 ページ16

さっきから廊下から青い光がちらほら見えているが…

「火事にならないよな？」

しばらくすると、今度はゴースト達らしき悲鳴が聞こえたため追い払うことが出来たんだろう。

ｸﾛ「こんばんはー。優しい私が夕食をお持ちしましたよ。……って、それは先程入学式で暴れたモンスター！追い出したはずなのに、何故ここに！？」

学園長の声が聞こえるが、2人が対応してくれたみたいだ。

「おーい、片付け終わったよ……って何してるの？」

廊下に様子を見に行くと、疲れ果てた2人(？)と何やら感心している学園長がいた。

ﾕｳ「あ、Aくん…ﾊｧ…ﾊｧ」

ｸﾞﾘ「ｾﾞｪ…ｾﾞｪ…」

「いや、本当に何があった」

学園長が起こった出来事を話してくれた。

「成程…学園長はこの子に調教師や猛獣使い的な素質があると」

ｸﾛ「はい。」

「…学園長、グリムも一緒にこの寮に置いもらうことはできませんか？」

ｸﾛ「なんですって？モンスターを？」

ｸﾞﾘ「オマエ…」

「グリムはこの学園に入りたがっています。それに、この子が元の世界へ戻る方法もいつ見つかるか分かりませんし」

ﾕｳ「Aくん…」

学園長は黙り込んだが、諦めたようにため息をついた。

ｸﾛ「………ふぅ……仕方ありませんね。いいでしょう。」

ｸﾞﾘ「ふなﾞっ！？本当か！？」

ｸﾛ「しかし。闇の鏡に選ばれなかった……しかもモンスターの入学を許可する訳にはいきません。ユウさんについても、元の世界へ戻るまでただ居候させるわけにはいきません。」

ｸﾞﾘ「なんだぁ……ぬか喜びだゾ……」

あからさまにガックリしたグリム。

ｸﾛ「まぁ、話は最後まで聞きなさい。ユウさんの魂を呼び寄せてしまったことに関しては闇の鏡を所有する学園にも責任の一端はある。とりあえず当面の宿についてはここを無料でご提供します。ですが、衣食については自分で支払っていただねばなりません。手ぶらの貴方が差し出せるものと言ったら……ふふ、そうだ。こうしましょう。」

不敵の笑みを浮かべた学園長にユウの顔は引き攣る。

ﾕｳ「一体何をさせられるんですか？」

ｸﾛ「そんなに身構えなくても、学校整備などの雑用をこなしてもらうだけです。ひとまず2人1組で『雑用係』はいかがです？そうすれば特別に学内に滞在することを許可してさしあげます。元の世界に帰るための情報集めや学習のために図書館の利用も許可しましょう。私、優しいので。ただし仕事が終わってから、ですよ。」

想像と少し違う…。

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